THE BEACH
監督: ダニー・ボイル 
音楽: アンジェロ・バダラメンティ 
出演: レオナルド・ディカプリオ、ティルダ・スウィントン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ロバート・カーライル、ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ、ジェリー・スウィンドール 
1999年 アメリカ映画

 

 

「トレインスポッティング」のダニー・ボイルがハリウッドに招かれて撮ったアイドル映画。
この監督の作品って、「28日後」だけだなあ。
他の作品はどうも肌に合いません。ファンの方申し訳ありませんm(_ _)m
なんか未開の楽園を求めて現代の若者が冒険を繰り広げるという、ウ~ンなストーリー。
共感できるものは何一つ無く、それだけ僕がおっさんなのかなあと痛感させられた作品でもあります(^_^;)
結局何が言いたかったのか分からないまま終劇を迎えてしまいます。
う~ん、ダメだ、やっぱりこの手の映画は。

 

 

 

音楽は、「ツイン・ピークス」のアンジェロ・バダラメンティ。
公開時には歌モノのコンピレーション盤しか出ませんでした。
アンジェロ・バダラメンティの曲はUKテクノのオービタルとのコラボ曲1曲のみ。
でも、その他のレフトフィールド、ブラー、ニュー・オーダー、エイジアン・ダブ・ファウンデーション、モービー、アンダーワールド等の選曲がUKしてて結構好みだったりして(^_^;)
で、スコア盤は公開後しばらくしてから発売されました。
バラダメンティといえば、退廃的なジャズというイメージが強いのですが、
ここではそれまでのイメージを一掃する音になっていました。
なんと、シンセ主体でサウンドが組み立てられており、
どことなくハンス・ジマーを連想させる、かなりポップな打ち込みビートの曲まであります。
なんなんだ、この開き直りようは!?と思いたくなる音です。
この化け具合は意外に快感だったりします。
なお、テーマ曲は従来のイメージを残すストリングス・チューンで、
スケールの大きな楽園を感じさせる音で、ちょっとジョン・バリー風なのがご愛嬌。
それにしても本作はアンジェロ・バダラメンティ作品の中でもいい意味で「異端」な作品であると言えます。