ALEXANDER
監督: オリヴァー・ストーン 
音楽: ヴァンゲリス 
出演: コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァル・キルマー、アンソニー・ホプキンス、ジャレッド・レトー、ロザリオ・ドーソン、ジョナサン・リス=マイヤーズ、ゲイリー・ストレッチ、クリストファー・プラマー
2004年 アメリカ映画

 

 

オリヴァー・ストーン監督がアレキサンダー大王の生涯を200億円もの巨費を投じて描いた史劇もの。
アレキサンダーにコリン・ファレルというのが??なキャスティングでしたが、見ているうちに慣れました(^_^;)
史実に基づいた登場人物がいろいろ出てきますが、学生時代に世界史を専攻していなかったので、
登場人物の名前がなかなか覚えられず、見ていて「え?それ、どのキャラだっけ?」と何度も迷ってしまいました。
でも、もう1回見ようとは思わないなあ。
確かに巨費を投じてあるだけあって、豪華絢爛なバビロンの描写や戦闘シーンは迫力満点。
特に後半クライマックスのインドでの戦闘シーンがスゴイ。
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」を彷彿とさせる象(こっちは実物大)と歩兵の戦いが迫力ありました。
史実に忠実な映画化ということで、アレキサンダーが「バイセクシャル」だったということまで描かれてしまっています。
男とのベッドシーンはありませんが、見つめ合って抱き合ったり、キスしたりするシーンがあって、ちょっとゲンナリします。

 

 

 

音楽は、ハリウッド大作は久々のヴァンゲリス。
70年代にはギリシャのプログレ・バンド「アフロディテス・チャルド」のメンバーとして活躍した彼も
今ではサントラの仕事の方が有名になっちゃいましたね。
オリヴァー・ストーン作品といえば、普通ジョン・ウィリアムズが登板するのですが、
今回はギリシャが舞台なので、ヴァンゲリスに声がかかったのかも。
音的にはいつものヴァンゲリスのシンセに、オケやコーラスが重なる作りになっています。
時折、「グラディエーター」のハンス・ジマーを彷彿とさせるフレーズもありますが、やはりヴァンゲリスだけあって、
シンセで流れるようなストリングスの雰囲気を醸し出すのがとても上手い。
曲間がほとんど無く、ノンストップ・ミックスのような作りになっているのが面白い。
テーマも印象的なメロディでアレキサンダーの偉大な生涯を高らかに歌い上げるといった感じの曲です。
「燃えスコア」ファンには「The Drums Of Gaugamela」がオススメ。
バトル・シーンのスコアで、乾いた土俗的なドラムスとオリエンタルな雰囲気のコーラス、
分厚いブラスが重なりあった迫力ある曲です。
映画を見ていた時はさほど気にとまらなかった曲も、サントラで聴き直してみると、
なかなかいい曲もあったりするので、ちょっと不思議なサントラです。
(言い換えれば、映像と音楽がマッチしてない部分があったってことですかね(^_^;))