UNITED 93
監督: ポール・グリーングラス
音楽: ジョン・パウエル  
出演: ハリド・アブダラ、ポリー・アダムス、オパル・アラディン、ルイス・アルサマリ、デヴィッド・アラン・ブッシェ、リチャード・ベキンス、スターラ・ベンフォード
2006年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・


 

アメリカ同時多発テロでハイジャックされた4機の旅客機のうち、ただ1機目標をそれて墜落したユナイテッド航空93便のお話。

実話に基づくノンフィクション・サスペンスです。
「ボーン・スプレマシー」のポール・グリーングラス監督が、得意の徹底したドキュメンタリー・タッチで墜落の真実に迫っています。

ストーリーは、9.11 アメリカで同時に4機の旅客機がハイジャックされ、そのうち3機は目標に激突しますが、1機は目標をそれてペンシルヴァニア州に墜落します。この1機の墜落までの機内での様子や管制塔とのやりとりなどを描く・・・というお話です。
出演者を見ても知らない人ばかりですが、これはドキュメンタリータッチに徹した監督の意向が働いているようです。
映像化にあたって、遺族や関係機関へ徹底した取材を行って、真実を可能な限り再現しているようです。
ただ、あまりにリアルに描きすぎて、観た人の中には、かなり後味の悪い作品に思えた人も多いようです。
なお、出演者の一部には9.11当日に実際に空港や軍部で働いていた本人さんがいるそうです。

 



 

音楽は、グリーングラス監督とのコラボが多い、ジョン・パウエル。
ドキュメンタリー・タッチの作品ということからでしょうか。
全体的にトーンを抑えたとてもドライなスコアになっています。
冒頭とラストにイスラムっぽい子供のコーラスを入れた曲がありますが、表情はかなり硬い感じです。
劇伴でメインになるのは、乾いた音のパーカッション群とシンセのパルス音。
これに不安げなストリングス系のシンセがかぶります。
メロディらしいものはほとんどありません。
最後の2曲になってようやく悲しげなフレーズが出てくる程度です。
ひたすら硬派なスコアです。




・・・と、ここまでが過去記事。

CDは今も比較的安価で購入可能で、ダウンロード版も発売されています。