THE STRAIGHT STORY
監督: デヴィッド・リンチ
音楽: アンジェロ・バダラメンティ
出演: リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン、ジェームズ・カダー、ウィリー・ハーカー、エヴェレット・マッギル
1999年 アメリカ映画

 

 

 

デヴィッド・リンチ監督が描いた珍しく「まとも」な映画。
リンチが撮ったからこそ、評価されてる作品なんだろうなあと思います。
だいたい他の諸作を観ると、みんないびつでエグイ話ばっかりですよね。
これ実話の映画化だとか、70過ぎたじいさんが兄さんが危篤と聞いてアイオワからウィスコンシンまでトラクターで行っちゃうというお話。
オープニングからかなり牧歌的な作品で、かなりユルイです。
寝不足でみると絶対途中で寝てしまいます(^_^;)
でも、いい話ですよね、これ。

 

 

 

 

音楽はリンチ作品といえば、この人、アンジェロ・バダラメンティ。
映画同様、全体的にのどかで静かに時間が流れていくような感じのサントラです。
オープニング・タイトルは、ちょうど「ツイン・ピークス」の音楽から毒を抜いたような雰囲気です。
ストリングス、ピアノ、シンセの使い方がとにかく柔らかく優しさに溢れている感じです。
ソロを取る楽器は、ヴァイオリン、チェロ、アコースティック・ギターといった楽器で、
バラダラメンティ自身によるシンセがソロ?を取る曲もあります。
悪く言えばかったるい音ですが、ハマると病みつきになりそうです。
ヒーリング・ミュージックの要素もあるような気がします。
ギターがソロを取る曲は、「モーターサイクル・ダイアリーズ」のグスタボ・サンタオラヤに近い感じを受けます。
本作は99年ゴールデングローブ賞の作曲賞にノミネートされてます。
リンチ監督は音楽にも造詣が深く、本作でもバダラメンティとともにサントラのプロデュースを担当しています。