SCARLET DIVA
監督: アーシア・アルジェント
音楽: ジョン・ヒューズ  
出演: アーシア・アルジェント、ジーン・シェパード、ヴェラ・ジェンマ、ジョー・コールマン、ダリア・ニコロディ
2000年 イタリア映画

 

 

イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの実娘、アーシアの初監督主演作品。
セレブな生活を送る女優の裏の顔、孤独と不安を描いた作品です。
まあ、作品的には可もなく不可もなくという感じです。
正直、以前この映画をDVDで観たとき、途中で寝てしまった。
初期アーシア出演作品には付きもののサービス・ショットもあります。
子供と一緒に観てはいけません。
親父のダリオが製作していたり、実の母親ダリア・ニコロディが作品中でも母親役を演じていたり、
身内でアットホームに作られた作品って感じです。
内容はちょっとヘビーだけど。

 

 

 

 

音楽はあのジョン・ヒューズ監督の息子ジョン・ヒューズ(3世)。
ミュージシャンであり、シカゴのインディ・レーベル、ヘフティ・レコードのオーナーでもあるそうです。
本作のキモはなんといっても、
ポストロックの雄、トータスのリーダーであるジョン・マッキンタイアが全面参加していることでしょう。
サントラ全編を通してベースとなるのは、一時流行ったシカゴ音響系独特の空気というか、浮遊感のある
アバンギャルドな音です。
ビブラフォンの澄んだキレイな音が、クリアで研ぎ澄まされた雰囲気を醸し出しています。
シカゴ音響系の特徴は、空間的な音の隙間すらを音楽の一部に計算しているかのような、
カスカスでエコーたっぷりの音像でしょう。
とても口数の少ない音です。
ダブばりのお風呂場エコーがかかった中で、
キコキコ言ったり、ポコ・・・・ポコといった奇妙な音が入るというはっきり言って変な音楽です。
好きな人にはたまらない音だと思いますが、万人受けはしないでしょうね(^_^;)
かなりユルイです。
昔の実験映画のBGMみたいです。
当然、明確なメロらしいものはありません。
環境音で構成されたサウンドエフェクトという感じですかね。
この手の音は、アーシア・アルジェントの趣味だそうです。
お父さんはゴブリン好きだったのにねえ。
親子でも趣向はかなり違うみたいです。