PARADISE ALLEY
監督: シルヴェスター・スタローン
音楽: ビル・コンティ
出演: シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・コンウェイ、リー・カナリート、アン・アーチャー、アーマンド・アサンテ、ジョー・スピネル、テリー・ファンク、トム・ウェイツ
1978年 アメリカ映画





平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




 

 

 

ロッキーで一躍スターの仲間入りを果たしたスタローンが初めて監督、主演、原作、脚本をこなし、主題歌まで歌ってしまった意欲作。
ニューヨークの貧民街で暮らすイタリア系3兄弟がプロレス稼業で一攫千金を夢見る姿を描いています。
地味なドラマですが、スタローンの思い入れがたっぷりという感じの作品でした。
「イージー・ライダー」や「未知との遭遇」のラズロ・コバックスによる撮影が、下町の雰囲気を余すところなく伝えていました。
意外なキャストでは、プロレスラーのテリー・ファンクや、ダミ声の酔いどれ詩人トム・ウェイツが出てました。
やっぱりトム・ウェイツは場末の酒場がぴったり合いますね(^_^;)

 

 



 

 

音楽は、ビル・コンティ。
このサントラの目玉はなんといってもスタローン自らが歌った主題歌でしょう。
地べたからはい上がるような不屈の闘志を表現したような盛り上がりを見せるいいメロディのバラードです。
スタローンの野太い声は賛否両論ですが、僕はそれなりにいい味が出ていたと思います。
劇中の挿入歌でトム・ウェイツのダミ声の歌が2曲入っているので、こちらとの調和は取れているように思います(^_^;)
僕は本作で初めてトム・ウェイツの声を聴いたのですが、始めは黒人シンガーだとばかり思ってました。
さらに、実弟のフランク・スタローンにも2曲も歌わせるという兄バカぶりです(^o^)
ビル・コンティによるスコアは6曲、時代背景に合わせたビッグ・バンド・ジャズ風の曲やしっとりとしたスコア、
さらにはロッキーを彷彿とさせる「燃え」スコア等が収録されています。
ただ、「燃え」スコアは僅かなので、本サントラはあくまで歌ものがメインというところでしょうか。




・・・と、ここまでが過去記事。

本作品は公開時にLPが発売されていますが、CDは1993年にドイツのEdelレーベルから発売されたものしかなく、現在では入手困難となっています。ダウンロード版の販売も無いので、スコアを拡張した完全盤でも出ないかなあと思ってます。