THE BRIDGE AT REMAGEN
監督: ジョン・ギラーミン
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: ジョージ・シーガル、ロバート・ヴォーン、ベン・ギャザラ、ブラッドフォード・ディルマン、E・G・マーシャル、ペーター・ヴァン・アイク、ボー・ホプキンス、マット・クラーク
1968年 アメリカ映画




・・今日も過去記事をアップデートします。



 

 

第二次世界大戦末期のライン河を舞台に、敗戦濃厚なドイツ軍と進撃を続けるアメリカ軍とが1つの鉄橋を巡って攻防戦を繰り広げる戦争アクション。
当時の戦争映画の中では戦闘シーンの迫力はダントツで、オープニングからクライマックスまでドンパチの連続です。
特に冒頭シーン、米軍のM24チャフィ戦車が猛スピードで走行しながら、対岸の敵陣めがけて砲塔を横向きにして一斉射撃をするシーンには度肝を抜かれました。
戦車ってこんなにスピードが出るんですね(^_^;)
煉瓦作りの古い町並みが次々と破壊される市街戦シーンも迫力満点です。
時代考証もしっかりしていて、ドイツ軍車両等、けっこうホンモノが出てたような気がします。
CGの無い時代にこれだけの兵器を集めて、戦闘シーンもナマでやるなんてすごい。
作品全体を覆うトーンは他の第二次大戦モノとは明らかに違っていて、米独双方とも長引く戦闘に疲れ切っていて悲壮感さえ漂わせています。
米軍部隊も戦闘に対してすごく投げやりで、上司の命令に軽く反発したり刃向かったりします。それが結構リアルでした。
唯一残念なのは米軍キャラが魅力的だったのに対して、ドイツ軍側のキャラが十分描き切れていなかったことから、ドラマ部分が大味になってしまったことでしょうか。


 

 

 

 

音楽は、エルマー・バーンスタイン。
本作のためにバーンスタインは重厚で荘厳がマーチを提供しています。
マイナーで哀愁を帯びたメロが印象的なマーチですが、公開当時はサントラLPは発売されず、
カバー演奏のシングル盤が存在するだけでした。
しかし、最近お笑い系のバラエティ番組でこのマーチが頻繁に使われていてビックリしました(^_^;)
劇伴も重厚なものが多く、中には往年の大傑作「大脱走」のスコアを彷彿とさせる曲もあって、結構「燃え」ます。
今年は60年代戦争映画のサントラの当たり年なのか、「コマンド戦略」「特攻大作戦」ときて、遂に本作品のサントラCDが発売されました。
但し、発掘音源でレコーディングセッションのマスター・テープからの録音なのでモノラルです。
米FSMレーベルからの3000枚限定発売で、モーリス・ジャールの「大列車作戦」とカップリングになっています。






・・・と、ここまでが過去記事。

米FSM盤は入手困難になってしまっていますが、今ではダウンロード音源が発売されており、i-Tunesで購入可能です。