JEREMIAH JOHNSON
監督: シドニー・ポラック
音楽: ジョー・ルビンスタイン
     ティム・マッキンタイア
出演: ロバート・レッドフォード、ウィル・ギア、ステファン・ギラシュ、アリン・アン・マクレリー、チャールズ・タイナー
1972年 アメリカ映画

 

 

 

舞台が1850年代のアメリカ西部なので、異色西部劇として語られることの多い作品ですが、
どっちかと言えば西部劇というよりは開拓劇という感じのヒューマン・ドラマ。
70年代に多くの話題作を監督したシドニー・ポラックとロバート・レッドフォードの組み合わせ。
この2人の組み合わせは、この作品以降「追憶」、「コンドル」と3作も続きます。
西部の町を捨てて、ロッキー山脈で一人猟師として暮らすことを決意した主人公の苦悩と闘いを描いた作品です。
一言で言えば地味な作品ですが、心に染みいるものがあります。
ロッキーの大自然をバックに、主人公が山中での自給自足の生活に悪戦苦闘する姿と、土地のインディアンたちとのトラブルと確執を描いています。
ロバート・レッドフォードが演じる主人公ジェレマイア・ジョンソンの生き様が本人とオーバーラップして見えます。
脚本にジョン・ミリアスが参加しています。

 

 

この作品、ケヴィン・コスナーの「ダンス・ウィズ・ウルヴス」の元ネタじゃないかという噂もあります。

「ダンス・・・・」よりこっちの方が断然いいです。

 

 

音楽は、ジョー・ルービンスタインとティム・マッキンタイア。
2人ともシンガーであり俳優というキャリアの持ち主で、純然たる作曲家ではないようです。
劇中、何曲か歌が入っていますが、どちらかが歌っているものと思われます。
この映画、あんまり製作費がなかったようで、音楽にもそのしわ寄せが来ていたのでは(^_^;)なんて思ったりします。
しかし、スコア自体は古き良き開拓時代のアメリカを上手く表現した良質なトラックばかりです。
西部劇には欠かせない陽気なバイオリンの音も効果的に使われていて、これがテーマらしいメロを演奏します。
はっきりコレといった力強いテーマはありませんが、無機質な訳でもないので、TV映画の音楽に近い印象があります。
サントラCDは正規盤は発売されていません。
先日、某アメリカのサイトでプロモ盤?を見つけて購入しましたが、CD-Rではなさそうです。
マスタリングもしっかりしていて、アナログ落としのノイズも入っていません。
正規なモノなのかどうか分かりませんが、「Soundtrack Collector's Special Edition」と書いてあります(^_^;)