LADDER 49
監督: ジェイ・ラッセル
音楽: ウィリアム・ロス
出演: ホアキン・フェニックス、ジョン・トラヴォルタ、ジャシンダ・バレット、ロバート・パトリック、モリス・チェスナット、ビリー・バーク
2004年 アメリカ映画

 

 

 

 

「バックドラフト」の二番煎じか!?と思いきや、ちょっと違った設定になっていました。
ラストの描き方もコテコテのハリウッド王道路線とは一線を画しているので意外だった1本。
1人の消防士の成長と回想シーンで構成されたような映画で、「バックドラフト」のような謎解きはありません。
9.11で亡くなった多くの消防士たちに捧げる映画ということで、ラストもなるほどなという感じがしました。
割とベタな内容の作品ですが、脚本がしっかりしているので最後まで飽きることなく観ることが出来ます。
ヒューマン・ドラマとして、よく出来た作品だと思います。
火災シーンの炎はCGではなくホンモノだそうです。

 

 

 

 

音楽は、ウィリアム・ロス。
同じジェイ・ラッセル監督作品の「マイ・ドッグ・スキップ」等を担当している人です。
というより、アラン・シルヴェストリ作品を始めとするオーケストレーターとして知られる人です。
オーケストレーターとしてしての経歴を見ると、「ハムナプトラ2」「マトリックス・リローデッド」「ヴァン・ヘルシング」「ダイ・ハード2」「スター・トレック・ジェネレーションズ」等々を担当しています。
サントラ盤は、オフィシャルでは歌モノのコンピレーション盤が出ていて、スコアはラストに収録された組曲風の1曲のみ。
主題歌扱いのロビー・ロバートソンの「Shine Your Light」が結構いい曲で話題になりました。
フル・スコア盤はプロモ・オンリーで出回っています。
スコアは、オーケストレーターを長くやっているせいか、いろんな作曲家のエッセンスが凝縮されたような音をしています。
テーマはやはり「バックドラフト」っぽいメロを持った曲。
劇伴もどこかで聴いたことがあるような音が多く、ある曲などは「ヒート」に使われたパッセンジャーズ(U2がらみのユニット)の曲のリズムをそのまんまいただいちゃってます(^_^;)
全体的にそつなくまとめたという感じで可もなく不可もないスッキリしたスコアです。