FIELD OF DREAMS
監督: フィル・アルデン・ロビンソン
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ケヴィン・コスナー、エイミー・マディガン、ギャビー・ホフマン、レイ・リオッタ、ティモシー・バスフィールド、ジェームズ・アール・ジョーンズ、 バート・ランカスター
1989年 アメリカ映画

 

 

ウィリアム・P・キンセラ原作の小説をフィル・アルデン・ロビンソン監督が映画化したヒューマン・ドラマとファンタジーを掛け合わせたような作品。
トウモロコシ畑と野球場がキーワードとなっている、ファンタジックな感動を呼ぶ傑作です。
野球映画だと思っている人もいるようですが、「愛」や「夢」をテーマにした不思議な作品です。
ネタバレになるので詳しくは触れませんが、「野球場を作れば、彼らがやってくる」とお告げ(^_^;)を受けた主人公がトウモロコシ畑をせっせと野球場に作り変えてしまいます。
そこから始まる不思議なお話を当たり前の出来事のようにサラッと描いてしまっています。
下手をすると夏の怪談のようなお話を上手にファンタジーに仕上げています。

 

 

 

 

音楽は、ジェームズ・ホーナー。
この人はアクション・スコアの引き出しが狭いのか、その手のスコアになると自作の使い回しをよくやっちゃいますが、
ヒューマン・ドラマとなると実にいいメロディを書きます。
本作も、同じような時期に製作された「コクーン」に並ぶ傑作スコアだと思います。
ピアノや生ギターを基調とした透き通ったメロが印象的なテーマ曲を始め、
バラエティに富んだスコアを提供しています。
ストリングスを生かしたオーケストラ・スコアを始め、ジャズっぽいスコアやフュージョンっぽいスコア・・・いろんなバリエーションを聴くことが出来ます。
本サントラのためにニール・スチューベンハウスやイアン・アンダーウッドといった著名なセッション・ミュージシャンが大挙参加しています。
これがスコアに深みと幅を持たせていると思います。
最後まで派手に鳴らすことはありませんが、落ち着いたトーンの中で感動を呼ぶスコアです。