ROBOCOP
監督: ポール・ヴァーホーヴェン
音楽: ベイジル・ポールドゥリス
出演: ピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、ダニエル・オハーリヒー、ロニー・コックス、カートウッド・スミス、ミゲル・ファーラー、ロバート・ドクィ
1987年 アメリカ映画

 

 

 

先月、最新作「ブラックブック」がDVDリリースされたポール・ヴァーホーヴェン監督のバイオレンスSFの傑作。
最近流行りのヒーローものの先駆けのような作品で、悪党に一度は殺された警官がロボコップとして復活して凶悪犯罪に立ち向かうというお話。
ヒーロー誕生の背景などが、最近のダークヒーローものとかぶるところがあります。
近未来の犯罪多発地帯で警察の運営が民間会社に移譲されたり、その会社が治安対策にロボッ開発を進めていたり、警官がストライキしたり、
結構リアルに作ってある上、バイオレンス描写がきつく、ブラックジョークも多かったりで、大人でも楽しめる作品になっています。
(この映画のことを初めて知ったときは、往年の子供向けテレビドラマTVドラマ「ロボット刑事K」を連想してしまい、先入観からしばらく観るのをためらいました(^_^;))
ロブ・ボッディンの特殊メイク、フィル・ティペットの特殊効果が冴えてます。
クライマックスにはロボコップと大型ロボットとのバトルも用意されています。

 

 

 

 

音楽は、「若き勇者たち」のベイジル・ポールドゥリス。
あの有名なテーマもスコアの所々で顔を出します。
しかし、本当はメイン・タイトルとしてテーマ単独で1曲作って欲しかった。
アルバムを最初から聴いてやっと3曲目くらいにテーマが顔を出しますが、ワンコーラスで終わったり、
すごくかゆいところに手が届かないアルバムになっています。
でもよく考えるとあのメロだけで3分くらいもたせるのはキツイかもしれませんね。1分半が限界か・・(^_^;)
そのせいか、アルバム1枚最初から最後まで劇伴で終わってるって感じです。
ただそれぞれのスコアは本編の各シーンをイメージさせるだけの十分印象的なメロがあり、さすがと唸ってしまいます。
サントラCDは、現在米Vareseレーベルから4曲のボーナス・トラックを追加したものが発売されています。