THE TRUMAN SHOW
監督: ピーター・ウィアー
音楽: ブルクハルト・ダルウィッツ
フィリップ・グラス
出演: ジム・キャリー、エド・ハリス、ローラ・リニー、ノア・エメリッヒ、ナターシャ・マケルホーン、ホーランド・テイラー、ブライアン・ディレイト、ブレア・スレイター
1998年 アメリカ映画

 

 

ピーター・ウィアー監督がドタバタ系コメディアンのジム・キャリーを起用して撮った感動のドラマ。
気にはなっていた作品ですが、恥ずかしながら今まで観たことがありませんでした。
妻とともに平凡に暮らしているはずの男が実はセットと役者に囲まれて生活していて、
その様子は生まれた時から隠しカメラで撮影され、TV番組として世界中に放送され続けていたというお話。
自分の人生がすべて作り物だったと気づいた男は現実の世界へ脱出しようとします。

 

 

このセットがものすごくて、巨大なドームの中に海辺の街が丸々一つ入っていて、機械操作で昼夜を一瞬で逆転させたり、嵐を起こしたり出来るというもの。
メディアへの風刺が効いたコメディというですが、シリアスな部分もあるので悲喜劇という感じですね。
すごくいいアイデアで撮られた作品で、ラストに感動してしまいました。

 

 

音楽は、オーストラリアのブルクハルト・ダルウィッツ。
当時まだ39歳だったそうですが、映像を思い起こさせるのに十分な印象的なスコアを書いています。
短い曲が多くて、もう少し聴きたいと思っているうちにそれぞれの曲が終わってしまいます。
かなり器用な人のようで、いろんなスタイルの曲を提供しています。
バンド編成で演奏される曲はシャープな感じのフュージョンといった趣きで結構面白い。
最初はスコア全部をフィリップ・グラスが担当することになっていたとか・・・・。
その関係でフィリップ・グラスの新曲と既成曲合わせて7曲が入っています。
このスコアも本編でとても印象的な使い方をされています。
(ついでにフィリップ・グラスはカメオ出演までしています。)
この他にボイチェク・キラールやショパン、Tレックスでお馴染みの「20センチュリー・ボーイ」の原曲?が入っています。
映画が気に入った人はこのサントラ、かなりハマると思います。