SAW 3
監督: ダーレン・リン・バウズマン
音楽: チャーリー・クローサー
出演: トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク、ディナ・メイヤー
2006年 アメリカ映画

 

 

 

以前この作品のコンピレーション盤のレビューを載せたことがありますが、
なんとi-tunesの日本サイトでチャーリー・クローサーのスコアばかり27曲入りのアルバムがアップされていたので紹介します。

 

 

低予算ながらそのストーリーの面白さで大ヒットしたスリラーの3作目。
自らも死期が迫る殺人鬼ジグソウとその弟子による誘拐殺人ゲームが今回も展開します。
1作目の監督2人は前作に引き続き製作総指揮にあたっています。
監督は前作から登板したダーレン・リン・バウズマン。
巧みなストーリー展開は、1作目がダントツで回を追う毎に失速する傾向にありますが、
その反面、犠牲者の残酷描写がどんどん過激になっています。
今回は今まで以上に痛いシーンが満載で、グロ度も1番です。
拷問描写では、拷問ホラー「ホステル」よりエグイかも(^_^;)
伏線もいろいろ張り巡らされていて、是非1作目から順番に観てほしい作品です。
今回は、ジグソウとその弟子に捕まった女医がジグソウを延命させる治療をさせられる過程と、
子供を事故で亡くした父親がやはり捕まってゲームをさせられる過程がストーリーの基本になっています。
特に2作目との関連が強いので、観てないと意味が分かりづらいシーンが結構あります。
今秋、ついに「4」が公開されるようです。
今回は生前にジグソウが仕掛けた罠にハマる人たちが出てくるようです。
で、エグイシーンもさらにパワーアップしているみたいです。
今度はジグソウの遺体を解剖するすっごいリアルなシーンまであるそうです・・・・・。ひえええ。

 

 

 

音楽は、3作ともチャーリー・クローサーが担当。
さずがナイン・インチ・ネイルズのメンバーだったことはあるという感じで、
この人が作るスコアは無機質でインダストリアルな色彩が濃厚で、映画のトーンにピッタリです。
以前からスコア完全盤の登場を熱望していたのですが、ようやくスコア完全盤にお目にかかることが出来ました。
i-tunesオンリーかも知れませんが、これはファンなら是非ダウンロードしたいところです。
毎回ラストのどんでん返しを強烈に印象付ける「あの曲」もしっかり入っています。
全27曲入りで、3分以内の短い曲が中心ですが、無機質で冷たい手触りの音空間はさすがです。
この手腕を買われたのでしょう、新しいところでは「バイオハザード」の新作や「Dead Silence」といったサスペンス作品を手がけています。
子供を失った父親が犠牲者を助けようとするシーンに流れるスリリングなスコアは、
ナイン・インチ・ネイルズ直系のインダストリアル・トラックでカッコいいですよ(^o^)