THE KINGDOM
監督: ピーター・バーグ
音楽: ダニー・エルフマン
出演: ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム、アリ・スリマン
2007年 アメリカ映画

 

 

 

 

この作品、10月13日公開なので、未見のままのレビューです(^_^;)
オフィシャル・サイトの宣伝を見るとストーリーは・・・
サウジで大規模な自爆テロがあり、犠牲者の中にFBI捜査官がいたことから、
FBIの精鋭4人が5日の期限付きでサウジに乗り込み、テロの黒幕を追いつめるべく極秘捜査を展開する・・・・というものだそうです。
製作に「ヒート」のマイケル・マンがかんでいるため、男気溢れる骨太なアクションを期待してしまいます。
監督のピーター・バーグは役者としても知られる人で、「コラテラル」や「スモーキン・エース」等に出てます。

 

 

 

 

音楽は、ダニー・エルフマン。
サントラを聴く限りでは、これまでの作品とは若干毛色が違います。
オケよりも打ち込みを多用していて、全体的にものすごく乾いた硬質なイメージがあります。
砂漠での戦いをイメージしてのスコアリングなのでしょうか、トーマス・ニューマンの「ジャーヘッド」にも雰囲気が似ています。
アクション、サスペンス描写はひたすらクールで、ジョン・パウエルの「ボーン・アイデンティティ」あたりにも似ていて、泣きのメロを取ったトレヴァー・ラヴィンみたいでもあります。
乾いたパーカッシヴな音がかなり攻撃的な印象を受けます。
静かなトラックはギターの短音を生かしたシンプルな曲が収録されており、これも乾いた感じ。
エルフマンお得意の大袈裟なフル・オケ・サウンドとは一線を画しています。
決して悪くはないですが、新境地というよりは無味乾燥な今風スコアになっていてエルフマン風味はあまり感じられないかなあ。