IRREVERSIBLE
監督: ギャスパー・ノエ
音楽: トーマ・バンガルター
出演: モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、アルベール・デュポンテル、フィリップ・ナオン、ジョー・プレスティア
2002年 フランス映画

 

 

「カルネ」のR指定監督、ギャスパー・ノエが撮ったやっぱり18禁になった映画。
衝撃の愛の物語とも言われていますが、過激なレイプシーン等暴力描写が物議を醸し出した作品です。
モニカ・ベルッチが約10分に渡ってレイプされるシーンは、はっきり言って壮絶です。
正に体当たりの演技といえますが、アナルはなあ・・・・、普通の映画で描くには行き過ぎだと思うのですが・・・・
見ていて決して楽しい作品ではありません。
「メメント」と同様時間軸が逆転していて、物語がどんどんリバースしていきます。
端的に言うと恋人をレイプされた男の復讐を描いています。
ゲイクラブのシーンでは、20分くらいカメラがぐるぐるまわるので、見ているこっちもトランス状態に陥ってしまいます(^_^;)
船酔いする人は正視しない方がいいかも。

 

 

 

 

音楽は、フランスのテクノユニット「ダフトパンク」の片割れ、トーマ・バンガルター。
こんな映画に陽気で明るいダフトのテクノが会うのか??と思っていたら、余計な心配でした。
全編インストのテクノですが、テクノというより初期ジョン・カーペンターが作ってた劇伴という印象。
音使いはゴブリンやタンジェリン・ドリーム等のユーロ・プログレの影も見えたりします。
不協和音使いまくりだし、同じフレーズのループが延々と続いたり、アルバム全部鑑賞するには結構体力がいります。
ダークなループ音が延々と続く中、7曲目以降になって4つ打ちのディスコチックなイントロが始まります。
「おー!」とダフトパンクを連想したのもつかの間、明確なメロも無いまま、ズンズン言ってるだけで終わっちゃいます(T_T)
厳密にいうと7曲目以降は、既発表のダフトのレア・トラックが4曲含まれているそうです。
てことは書き下ろしの曲は全部暗いってことか・・・・はっきり言って楽しくないサントラです。
これがコピーコントロールCDだなんて・・・・一体誰がダビングするんだろう(^_^;)
なお、外盤はトーマのトラックの他に、マーラー、ベートーベンのクラシック、エティエンヌ・ダオの曲が追加収録されています。