POINT BREAK
監督: キャスリン・ビグロー
音楽: マーク・アイシャム
出演: キアヌ・リーヴス、パトリック・スウェイジ、ロリ・ペティ、ゲイリー・ビューシイ、ジョン・C・マッギンレー、ジェームズ・レグロス、ジョン・フィルビン、トム・サイズモア
1991年 アメリカ映画

 

 

女流監督キャスリン・ビグローが男の友情と確執を描いたアクション・ドラマ。
男の内面を十分描ききれていないのは、女性なので仕方のないことかなあと思いつつ、
もう一歩踏み込んで作れば、もっと後世まで残るアクション映画になったと思います。
前半で描かれる迫力満点のサーフィン・シーンやスカイダイビング・シーンが強く印象に残ります。
連続銀行強盗事件を捜査するFBI捜査官が、事件はサーファーたちの犯行ではないかと読み、
若手捜査官をサーファー仲間の中に潜入させるというお話。
「ビッグ・ウェンズデー」のゲイリー・ビューシイが出てますが、もうサーフィンが出来る年齢ではなかったようです(^_^;)
製作はジェームズ・キャメロンが手がけており、ちょっと意外でした。
その昔、この映画を劇場で観たのですが、強盗団の一人が自分が持っていたマシンガンで
誤って自分のつま先を靴の上から撃ち抜いてしまうシーンが何故か脳裏に焼き付いています。
汚い靴だったので、後で化膿するんじゃないかって心配までしました(^_^;)

 

 

 

 

音楽は、トランペット奏者でもあるマーク・アイシャム。
ニュー・エイジ・ミュージックのレーベルでアルバムを出したりしていた時期なので、
トランペットよりも空間的な広がりを見せるシンセが大々的にフィーチャーされています。
サントラは、映画公開当時は歌モノのコンピ盤しかありませんでした。
アルバム1曲目にLAメタル・バンド「Ratt」の新曲が入っていたのを覚えています。
この曲、イントロとバッキング・ギターがかなりカッコよくて期待したのですが、
既にバンドの全盛期は過ぎてたので、メロが弱くてすごく残念でした。
ちょっと脱線しましたが、今年になって、米La-La-Landレーベルから2000枚限定でスコア盤CDが発売され、ようやく陽の目を見ました。
海をイメージした雄大でゆったりとした流れるようなスコアを始め、
スタイリッシュなサウンドが中心を占めています。
テーマとして明確なメロはありませんが、雰囲気で聴かせるサントラだと思います。
アルバムをBGMがわりに流していても、結構違和感なく場の雰囲気にマッチしたりします。
Wang Chungが音楽を手がけた「L.A.大捜査線」を彷彿とさせるアクション・スコアがあったり、
元Missing Personsのシンセ奏者Patrick O'hearnあたりの影響も見受けられます。