最近、自作ブログの使い回しが多くてすみません 笑。


EARTHQUAKE
監督: マーク・ロブソン
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: チャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナー、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ジョージ・ケネディ、リチャード・ラウンドトゥリー、ローン・グリーン、バリー・サリヴァン、ヴィクトリア・プリンシパル、ウォルター・マッソー
1974年 アメリカ映画

 

 

 

ロサンゼルスで実際に起こった地震にヒントを得て製作された70年代パニック映画の1本。
建設技師とその妻と同僚の未亡人という三角関係の中でメロドラマが展開する部分は、ちょっとかったるい印象がありますが、
大地震を描いたスペクタクル・シーンは圧巻です。
アルバート・ホイットロックによる特殊効果は同年のアカデミー賞を受賞しています。
大規模地震とそれに伴う火災、ダムの崩壊による洪水の恐ろしさを見事に描いています。
チャールトン・ヘストンは本作品とほぼ同時進行で「エアポート’75」を撮っていたようですが、
本人さんはこちらの方に力を入れていたそうです。
公開当時はセンサラウンドと呼ばれる立体音響システムによる地震の重低音が評判になったそうですが、
まだ小学生だった僕はそのようなものを体験することも出来ず、どんな音響だったのか想像するしかありません。
ただ、サントラLPにその問題の音が収録されていてその断片を知ることは出来ます。
ラストのヘストンの選択に男気を感じました。
ウォルター・マッソーが酒場の酔っぱらい役でカメオ出演してます(^o^)

 

 

 

 

音楽は、ジョン・ウィリアムズ。
ほぼ同時期に「タワーリング・インフェルノ」を手がけており、双方の音に差別化を図った跡が伺われますが、
この作品のテーマ・メロにそっくりなフレーズが、「タワーリング・インフェルノ」の劇伴にも一部使われているのが面白い。
本作品は、どちらかといえばドラマ部分に重点を置いたスコアになっていて、
スペクタクルな劇伴は少なめにしてあります。
その分、流れるようなメロを持つタイトル曲を始め、和やかな曲調のものが多いように思います。
ジャズっぽいものから、ボサノバ風のものまでバラエティに富んだスコアが並んでいます。
70年代ならではの、ウィリアムズの一面を観た感じがしました。
なお、メイン・タイトルの冒頭に地震の重低音が収録されており、ボリュームを上げて聴くと、
センサラウンド方式の重低音を体験することが出来たそうです。
ただ、ボリュームを上げすぎてステレオのスピーカーを痛めてしまった人もいたとか。
この重低音、米盤及び日本盤CDにはB面後半にロング・バージョンが入っていました。

CDは長らく廃盤の状態が続いていましたが、

昨年、米la-la-landレーベルから本作品と「タワーリング・インフェルノ」、「ポセイドン・アドベンチャー」の3作品のフィルム音源やLP音源などを集めた4枚組CDが5000枚限定で発売されました。