MAD MAX BEYOND THUNDERDOME
監督:ジョージ・ミラー
音楽:モーリス・ジャール
主演:メル・ギブソン、ティナ・ターナー、アンジェロ・ロシット、ポール・ラーソン、ヘレン・バディ、ロッド・ズァニック、ブルース・スペンス、アングリー・アンダーソン
1985年オーストラリア/アメリカ映画



・・・本日は過去記事です。

 

 

 

「マッド・マックス2」の世界観の延長線上にある作品ながら、ハリウッド資本が入ったためか、子供から大人まで楽しめるアクション大作へと変貌しちゃったシリーズ3作目。
これをバイオレンス・アクション「マッド・マックス」の番外編として観れば、誰もが納得出来る完成度を持次作品だと個人的には思います。
壮絶なカー・アクションやバイオレンスを期待しなければ十分楽しめる内容だと思います。
ジョージ・ミラー監督も本シリーズでハリウッド・ディレクターの仲間入りを果たしたことを思えば、こういう展開の作品もありかなと・・・。
マックスがたどり着いたバータータウンという街は、アマゾネスみたいな出で立ちのティナ・ターナーが仕切っていて、
マックスはそこで「サンダードーム」という競技場で戦いをさせられた挙げ句、砂漠に放り出され死にかけますが、子供たちだけで生活する村で助けられて・・・・というストーリー。
最初のサンダードームでの戦いまでは前作の延長という雰囲気ですが、子供たちが登場するあたり
からなんだかファミリー向けのアドベンチャー映画のようになります。
この辺のくだりが従来のファンは違和感を覚えたのではないでしょうか。
でも、後のジョージ・ミラーの作風を考えると、これが原点だったのかなあという気がします。
「2」のレビューに書いた「ローズ・タトゥー」のボーカル、アングリー・アンダーソンは「2」じゃなく
て本作に出てました(^^;)
僕の勘違いでした。失礼しましたm(_ _)m



 

 

音楽は、前2作のブライアン・メイから巨匠モーリス・ジャールにバトンタッチ。
ジャールのスコアはドコドコいういつもの土俗的で民族音楽的なアプローチの音で、
乱暴な言い方をすれば「アラビアのロレンス」系のスコアです。
そんな中で彼の新境地として、「バータータウン」のシーンで流れたスコアが面白い。
メタリックなパーカションをバックにサックスがソロを取るロックな曲。
こんな曲も書けたんだと感心してしまいました。
公開当時に発売されたサントラは、変則的な作りになっていて、LPのA面は3曲しか入っておらず、
ティナターナーが歌う2曲とそのインスト・バージョンが1曲という構成になっていました。
B面は大きく3曲に分かれた組曲形式になったジャールのスコアになっていました。
演奏は、ナショナル・フィルハーモニック・オーケストラ。
できればフルスコアを聴いてみたいところです。
A面全部をティナ・ターナーがらみの3曲だけで構成するのはちょっとアンバランスだったかもなあ。
とはいえ、オープニングに流れたティナの歌「One Of The Living」は結構バーバリズム全開で好きでした。

 


・・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2010年にイギリスのtadlowレーベルから

2枚組のスコア盤が3000枚限定で発売されました。

約2時間に及ぶ大作で聴きごたえ十分のサントラでした。

ただ、できればティナ・ターナーの2曲も入れて欲しかった。

どちらの盤も今ではとんでもないプレミアが付けられていますが、スコアのダウンロード版も出ていますので安心して下さい 笑笑。














tina turner "private dancer"の
2枚組アニバーサリー盤の
2枚目にone of the living が入ってます。