FINDE SEMANA PARA LOS MUERTOS
監督:ホルヘ・グロウ
音楽:ジュリアーノ・ソルジーニ
主演:レイ・ラブロック、アーサー・ケネディ、クリスチーヌ・ガルボ、ポール・ベンソン、アルド・マサッソ、ジョルジョ・トレスチーニ
1974年イタリア/スペイン映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・

 

 

ジョージ・A・ロメロ監督「ナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッド」をあからさまにパクッだマカロニ・スプラッタ・ホラー。
「ナイト・オブ‥・」が本邦未公開に終わったことから、日本ではこの映画が人食いゾンビ映画の元祖として紹介されました。
ゾンビ発生の原因を害虫駆除装置から出る超音波という設定にして、イギリスの片田舎でゾンビがこぢんまりと発生します。
甘いマスクの二枚目スター、レイ・ラブロックが出てますが、本編は異様な雰囲気のホラーです。        田舎町で出会った男女が害虫駆除用の実験装置から出る超音波で甦った死体に襲われ、
逃げ込んだ病院でも地下の死体置き場からゾンビが目覚めて襲いかかるというお話。
ルチオ・フルチ作品でもゴア度満点の特殊メイクを見せるジャンネット・デ・ロッシが、
異様なゾンビ・メイクを造形しています。
解剖した後が生々しい包帯ぐるぐる巻きのゾンビは強烈なインパクトがあります。
カニバル描写もしっかりあって、病院の看護師さんが一番むごい食われ方をします。
救いようのないラストといい、不快度満点のゾンビ映画です。

 

 



音楽は、ジュリアーノ・ソルジーニ。
ゾンビ映画とは無縁の明るい曲調の曲が多<、ゾンビ映画ということを忘れてしまいそうになります。
しかし、中にゾンビのうめき声や叫び声で構成された曲もあり、
これなんかは夜中で一人では聞けないくらい「コワイ」です。
お化け屋敷のアトラクションで使ったら効果的かも知れませんね。
公開当時、日本盤サントラLPは、今は無き東宝レコードから発売されていました。
この盤にはダイアローグが収録されていましたが、後にドイツで500枚限定で発売されたCDにはダイアローグは入ってませんでした。
イギリス盤で「地獄の門」とカップリングされたCDも発売されましたが、こちらも現在では入手困難かも知れません。
但し、輸入DVDが別レイヤーでサウンドトラックが聞けるらしいので、CDが無くてもDVDがあれば事足りるようです。
最近のDVDは、映画によってはサウンドトラックだけを聞くことが出来るアイソレーテッド版の設定が
あるものがあって便利です。



・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2010年にスペインのQuartetレーベルから、「ゾンビ特急地獄行き」とカップリングになったCDが500枚限定で発売され、先月には本作品単独500枚限定でQuartetから再CD化されました。

結構人気のある盤なんですね 笑。