EAGLE EYE
監督:D・J・カルーソー
音楽:ブライアン・タイラー
主演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、ビリー・ボブ・ソーントン、イーサン・エンプリー
2008年 アメリカ映画


スティーヴン・スピルバーグ監督が製作総指揮を手掛け、秘蔵っ子のシャイア・ラプーフを主演に据えたアクション・サスペンス。
出雲市のシネコンに観に行こうかと思っていたのですが、いまだに実現出来ないまま、
とうとう1日2回の上映になってしまいました。
来週には打ち切られるかなあ(T_T)
未見のままのレビューなので、本編については詳しいことは分かりません。
全く面識の無い男女が謎の電話の声に指示されるままに行動するいうちに国家に追われる羽目になるというお話のようですが‥・。
予告等で見る限りでは、知らない間に自分の口座に大金が振り込まれていたり、自宅に大量の軍事物資が届けられていたり、
主人公が困惑しているといきなり電話がかかってきて、
知らない女の声で「FBIが近くまで来ているから逃げろ」と言われるがままに逃げ初めて‥・という展開はなんだか面白そうです。
劇中、派手なカーチェイス・シーン等も用意されているようで、やっぱり劇場で観てみようかなあと迷っています。


音楽は、僕にとってはいつも今一つ痒い所に手が届かないプライアン・タイラー。
オケが派手に鳴ってはいるんだけど、騒がしい割に「燃えない」スコアが多い人で、
いろんな話題作を手掛けている人なのですが、メインとなるモチーフがどれも貧相というか薄味で、
どうものめり込めません。
本作もそんな傾向の作品で、派手でかなり好みの音なのですが、
やっぱりここでもテーマ・モチーフの発想が貧しいなあという感じ。
アルマゲドンのテーマ・モチーフの前半だけを借用してきたような短いフレーズのテーマ・メロで、まずはガックシ。
さらにはこけおどし的なド派手なリズム・トラックは相変わらすですが、パターンも相変わらずで、
「ダッダン、ダダン、ダダダ・・・」の繰り返しはモッサリしていてイモっぽい。 
なんだか、歌メロを抜き出した後のカラオケみたいな、いつものスープの上澄みのようなスコアを聞くにつけ、全然進歩が無いなあと思います。
毎回、こういうのが続くということは、最近のハリウッド・アクションのスコアってこういうのがトレンドなんでしょうね。
でも僕はどうしてもこの手のスコアが苦手です。
オケ+テクノ・トラックという組み合わせは基本的に大歓迎なのですが、
なんでこれにランディ・エデルマンのような明快なメロが乗ってくれないのかといつも歯がゆい思いで聴いています。
才能ある若手の有望株には違いないので、いつもこの人の新作が出る度に、
今度こそはと思って購入するのですが、今のところ毎回フラレっぱなしです。
世間では、本作は同じくタイラーが手掛けた「BANKOK DANGEROUS」よりもいいという評判なのですが‥‥・。
演奏は、ハリウッド・スタジオ・シンフォニー。
オケに打ち込み、バンドっぽいニュアンスも加味していて、最先端のアクション・ムービー・スコアには間違いないようです。
これに強力なメロが備わったら天下無敵なんだけどなあ・・・・。
いろいろボロクソに言いましたが、実際のところはブライアン・タイラーがショボいのではなく、
僕がおっさんで、もう最先端の音にはついて行けなくなったということでしょうね(T_T)
収録時間は、いつものように76分めいっぱい入っています。


Eagle Eye [Original Motion Picture Soundtrack]

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