・・・・このところネタ切れということもありますが、過去記事をいじるのがクセになってます。

 


RUNAWAY
監督:マイケル・クライトン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:トム・セレック、ジーン・シモンズ、シンシア・ローズ、カースティ・アレイ、G・W・ベイリー、スタン・ショウ、ジョーイ・クレイマー
1985年 アメリカ映画

先頃亡くなったマイケル・クライトンが監督を手掛けた近未来アクション。
日常生活にロボットが使われるようになった近未来が舞台で、警察の中にロボットにからむ事件・事故を捜査するセクションがあるという設定がユニーク。
ロボット専門の特捜班「ランナウェイ・スクワッド」の警部補が主人公で、家事ロボットが暴走して人間を殺す事件が連続発生したことから、
警部補は捜査に乗り出しますが、事故を起こしたロボットには全て特殊なチップが組み込まれおり、
背後にロボットを使って犯罪を繰り返す凶悪犯の存在が明らかになる‥‥というお話。
出てくるロボットは、猛毒の注射針を仕込んだクモ型ロボットを始め、
ガタガタ動く様はなんだか夏休の工作で子供が作りそうなちゃちな作りですが、
そこがまた実際にありそうなリアルさにつながっていたように思います。
ハンドガンの弾が熱伝導型の小型ミサイルになっているのはかなりユニークでした。
相手を認識させて発射したら、いつまでもついてくる。結構コワい。
当時、セックスシンボル等と言われた(^^;)トム・セレックが主演していますが、
本作はなんといっても悪役を演じたジーン・シモンズの極悪非道ぶりがとっても印
象的でした。
ロック・バンド「KISS」のベーシストで、70年代はメンバー全員素顔が全く分からないほどド派手なメイクをしていて、
ジーン・シモンズもどんな顔をしているのか全然分かりませんでした。
その後、80年代のアルバム「Lick It Up」で素顔を公開してからは、映画に素顔で出たりするようになりました。

ジーン・シモンズといえば、なんと日本映画「デトロイト・メタル・シティ」に出ているらしいですが、
是非観てみたいです。



音楽は、巨匠ジェリー・ゴールドスミス。
巨匠がシンセサイザーに傾倒し始めた頃のスコアで、初めて全編をシンセで作ったいわば実験的作品。
近未来を舞台にしているところから、当時としてはこの大胆はスコアリングは大正解だったと思います。
シーケンサーが全面に出ているところなどは、アラン・シルヴェストリの「キャッツ・アイ」に雰囲気が良く似ており、
この時代を象徴するようなリズム・トラックに懐かしさを覚えます。
メインのメロを奏でるシンセの音色も懐かしさ満点で、今聴くとダサダサの音色ですが、
当時はかなりカッコ良く聴こえました。
これまでフルオケのスコアが主流だった巨匠の初のフル・シンセ・スコアですが、
全編シンセで表現すると、怒濤のアクション・スコアも案外サッパリと聴けてしまうのが新たな発見でした。
愛のテーマとして使われるモチーフも、シンセで演奏されるとかなりポップス寄りの印象になります。
サスペンスフルな描写の部分では、シンセをS.E.のように使っているところが斬新でした。
所々、「ブルー・サンダー」にも似た音色が出てきたりして、この頃はだいたい音色のパターンがある程度限定されていたのかなと思ったりします。
サントラ盤はLP、CDともに発売されましたが、日本盤も出ないままわりとあっさりと廃盤になったと記憶しています。
長らく廃盤でしたが、2006年になって米vareseレーベルから2000枚限定でフル・スコア盤が発売されました。
LP時代が全14曲入りだったところ、限定盤CDは10曲増曲して全24曲収録しています。
でも、曲数が増えた割には収録時間は10分しか増えてないのでした(^^;)

 

 

 

 

・・・・・・・と、ここまでが過去記事。

この盤は、さらに2014年にもVarese Encoreシリーズの中の1枚として、2000枚限定で再発されました。

上記2006年盤と比べると、ジャケのふちの部分がちょっと違うだけで、収録曲は全く同じです。

おっさんはゴールドスミスが大のお気に入りなので、

過去記事のアップデートがどうしてもゴールドスミス中心になってしまいます。

他の作曲家の作品もいろいろと紹介しなくてはと思いつつ、

ゴールドスミスだとついキーボードを叩く指にも力が入ってしまいます笑。

巨匠の野心作としてオススメの1枚です。

 

 

 

 

 

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