「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督によるピクサー・フルCGアニメ最新作。
元スーパーヒーローで、今はサラリーマン生活を続ける中年太り男が再び立ち上がるという内容。

音楽は『メダル・オブ・オナー』などのゲームミュージックでお馴染み、マイケル・ジアッチーノ。
本作が初の本格的劇場作品になります。

 

一聴して、これはまさしく「女王陛下の007」あたりのジャジーな「ジョン・バリー」サウンドを目指したことが分かります。

パロディというにはあまりにこなれていて、さすが今注目の若手コンポーザーです。
フルオーケストラによる「燃え」系アクションスコアのイメージが強い人ですが、今回は音数を絞った編成でジャズのテイストをふんだんに盛り込んでいます。
60年代スパイ映画の雰囲気満点です。

 

ゴールドスミス、バーンスタインと巨匠が逝く中で、次世代を担うコンポーザーとして今後大いに期待できそうです。
なお、ディズニーの次回作「SKY HIGH」も担当することが決まっているそうです。