GHOSTS OF MARS
監督:ジョン・カーペンター
音楽:ジョン・カーペンター
主演:アイスキューブ、ナターシャ・ヘンストリッジ、ジェイソン・ステイサム、クレア・デュバル、パム・グリア、ジョアンナ・キャシディ、ローズマリー電話フォーサイス
2001年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブ・シリーズ・・・。
ジョン・カーペンター監督の今のところの最新作です。
ストーリーは、移住のため火星に降り立った人類の前に、火星の亡霊たちが呼び起こされ、暴徒集団を作って襲ってくる・・・という、実に単純明快なSF集団暴力活劇です😅
主人公たちが邪悪な暴徒と死闘を繰り広げるという、いかにもなカーペンター節が炸裂の内容となっています。
しかも、この「暴力衝動」が次々と市民に憑依していくというところが「ゴースト」という訳です。
こういう問答無用の設定はカーペンターならではですね。
「スターマン」や「透明人間」などでがっかりしたおっさんとしては、久々の快挙でした。
一応SFですが、斬新な斬られ方の首チョンパシーンもあって、ホラーなテイストもしっかり盛り込まれています。
往年のB級アクション女優パム・グリアが出てるのもポイント高し。
若き日のジェイソン・ステイサムまで出ています。
音楽は、いつものとおりジョン・カーペンターご本人が手がけていますが、今回はサポートメンバーがいつになく豪華です。
全編にわたって問答無用のハードロック仕様となっていて、アンスラックス、バケットヘッド、果てはスティーヴ・ヴァイまで参加しています。
例のベンベンの打ち込みサウンドをバックにハードロックギターが唸る様は、チープなカーペンターサウンドに新たな生命を吹き込んだようなところがあり、出来上がったヘヴィで図太いサウンドには何とも言えない感動を覚えます。
しかし、1曲だけ変な曲が入っています。8曲目に、いかにも80年代風な(YAMAHA DX-7系)へなちょこフュージョンが入っています。
なんでこんな曲を入れたのでしょう。中途半端なギターとエッチなサックスがショボすぎます。この1曲だけは捨て曲ですので、飛ばして聞きましょう(笑)。
カーペンターはあくまでカーペンターでなくてはいけません。徹底的にダークにやって欲しいものです。
彼の次回作にも期待します。
・・・と、ここまでが過去記事。
現在では、ダウンロード版でも入手可能です。