スティーヴン・ソダーバーグ監督の1992年作品です。本作はカフカの実際の人生とは関連なく、カフカが小説の中で探究したテーマをモチーフにしたフィクションなのですが、音楽がまたなんともストレンジな感じでとても印象的です。パートカラーで進行する摩訶不思議で不条理な映像にとてもマッチしています。音楽を担当したのは、ソダーバーグ監督の常連クリフ・マルチネス。すごくミニマルなサウンドアプローチをする人で、「ソラリス」なんかもこんな感じの雰囲気です。この人の経歴はよく分かりませんが、もともとミニマル・ミュージック系のロック・アーチストだったのでしょうか。なんとなくマイケル・ナイマンにも似たとこがありますね。