「バイオハザード」や「エイリアンVSプレデター」でおなじみポール・アンダーソン監督の初期のSF作品です(1997年)。厳密に言えば宇宙船を舞台にしたホラーと言った方が正解かも知れません。SFにしてはスプラッター描写がかなりエグい。特殊メイク担当が「ヘルレイザー」のボブ・キーンだからでしょうか。主演はローレンス・フィッシュバーン、サム・ニール、ジェイソン・アイザックス等。
 音楽を担当したのが故マイケル・ケイメンとイギリスのテクノ・ユニット「オービタル」。オービタルが直接スコアを担当するのは本作が初めてだったと記憶しています。(以前「セイント」に曲を提供したことはありましたが・・・。)オービタルは昨年「ブルー・アルバム」を最後に惜しくも解散してしまいましたが、以前から映画音楽風なアプローチをするユニットだったので、起用はなるほどなと思いました。特にオープニングテーマは出色の出来です。オービタルのテクノ・トラックにマイケル・ケイメンが指揮するストリングスがかぶさるとことなど絶品です。ベース・トラックのリズムがドラムのバラディドル風になっていて、ドラムをかじったことのある人が聴けば「おやっ?」と思うハズ(笑)。
 但し、本アルバムは曲を小分けにしておらず、全4曲の組曲風になっているので、1曲が10分近くあります。テーマ曲単体でコンパクトに聴けるともっとよかったかなと思います。