HEAVEN CAN WAIT

監督: ウォーレン・ベイティ、バック・ヘンリー音楽: デイヴ・グルーシン 
出演: ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン、チャールズ・グローディン、ダイアン・キャノン 
1978年 アメリカ映画



・・・今夜は過去記事を再編集してます。




1948年の「幽霊紐育を歩く」をウォーレン・ベイティがリメイクした心温まる傑作ドラマ。
ストーリーは、スーパーボウルのQBに指名されたアメフト選手が交通事故で天に召されるのですが、これが天国の案内人の手違いによるもので、
困った天国では彼の魂を死んだばかり実業家の体に宿して地上に送り返すことにします。実業家として生き返った彼は、一人の女性と恋に落ち、アメフト選手としても、再び試合に出ようと奮起する・・・というお話。
その昔、友人に勧められてビデオで初めて観たのですが、
当時のレンタルビデオのソフト・フォーカスがかかったような画質が、かえって本編のほのぼのした感じにマッチしていました。
本作はその後もウィル・スミスか誰かが主演して2度目のリメイクが作られたと記憶してます。
ほんわかしたハートウォーミングな作品で、ラストはなんとも言えない感動が込み上げます。

ラスト直前のジュリー・クリスティの演技が素晴らしく、ウォーレン・ベイティの顔を見つめて問いかけるシーンが脳裏に焼き付きます。




音楽は、フュージョン界の巨匠デイヴ・グルーシン。
本作の重要なファクターの一つに主人公が吹くへったくそなソプラノ・サックスがあるのですが、
スコアでもソプラノ・サックスがフィーチャーされており、大きな効果を上げています。
テーマ曲は、なんとも暖かい味わいのあるユーモラスな曲。
「ズン・チャン、ズン・チャン」というバスドラムとチューバで刻むリズムが妙に微笑ましく感じます。
劇伴もジャズっぽいものから、遊園地風のものや、スタジアムのBGM風なものまで多彩です。
その中で、サブ・テーマ的に使われるスロー・チューンがまたいい雰囲気を出しています。
デイヴ・グルーシンって、こういう優しいメロディ書かせると上手いですね。
残念ながら、サントラ盤は公開当時発売されず、唯一、デイヴ・グルーシンの自作自演集「シネマジック」というアルバムでテーマ曲が聴けるのみでした。
ところが、その後ブートレッグですが、サントラが発売されているのを見つけ、
反則とは思いながら迷わず買ってしまいました。
70年代の作品なので予想はしてたのですが、ステレオ収録はテーマ曲のみ。
それ以外はモノラル音源になっていて音質はちょっと悪い。
それでも印象的なサブ・テーマが聴けるのはこのアルバムだけだったので、拾い物でした。
同じくグルーシンが音楽を担当した「ミラグロ」とのカップリングで、本作からは6曲が収録されていました。
その後、米Kritzerlandレーベルから限定1000枚で正規盤CDが発売されました。

かなりの人気で、発売から数日でレーベル完売してしまいました。
未使用曲やオルタネート・ヴァージョンも含めて
本作から16曲、同じくグルーシンがスコアを担当した「月を追いかけて」から16曲が収録されています。
まずは、全曲ステレオ音源なのがうれしい。ちょっと音質がこもり気味ですが、
楽曲がいいのでそんなことは気になりません。
基本的にはメイン・タイトルのフレーズのバリエーションで構成されているスコアで、
所々でグルーシン独特の甘いストリングスが入ってきます。
甘々のメロディからメイン・タイトルにつなぐエンド・タイトルも素晴らしい。
このメイン・タイトルのドラム・パターンですが、
以前出てたグルーシンの自演集「シネマジック」に収録されていたバージョンでは、
途中で唐突にバスドラムが「ドカッ!!」と入る部分があって、
一発録りでミスしたものをそのまま商品化したのか、
それとももともとの楽譜がそうなってたのか、
しかし、あんなところでバスドラを一発だけ踏むのは何かおかしいよなあ、
とずっと疑問に思ってました。
それも今回オリジナルを聴いて納得。
バスドラムのパターンが途中でふつうの4つ打ちからちょっとクセのあるフレーズに変わってて、
たまたまそのうちの一音に力が入って大きな音になってただけだということがわかりました。
長年の疑問が「スッキリ」解消しました。







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