GIU LA TESTA
監督: セルジオ・レオーネ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: ロッド・スタイガー、ジェームズ・コバーン、ロモロ・ヴァリ、マリア・モンティ、 リク・バッタリア
1971年 イタリア映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・



 

 

マカロニ・ウェスタンを世に知らしめた故セルジオ・レオーネ監督が「続・夕陽のガンマン」から5年?後に発表したマカロニ大作。
厳密に言うとメキシコ動乱期のお話なので、マカロニ・ウェすタンにしてはスケールが大きく、大河ドラマのような雰囲気もあります。

メキシコ革命下で反政府軍側について戦うことになった2人の男の友情の物語を豪快に描いています。
ロッド・スタイガーは、他の作品では見れないような汗臭くて小汚いおっさんを味のある演技で演じています。
これに対するジェームズ・コバーンは、なぜかアイルランドの爆弾テロのプロ役。
なんでメキシコにアイルランド人がいるのかわかりませんが、これがまたいつものドライな演技でカッコイイのです。
でもラストはえ?え?な終わり方、あまりに唐突なのでさらに長尺なロング・バージョンが存在するのかと思ってしまいました。

 





 

音楽は、イタリアの巨匠エンニオ・モリコーネ。
このサントラは文句なく傑作でしょう。
とにかくテーマ曲が素晴らしい。
あの哀愁を帯びたマカロニの王道ともいえる口笛に、
有名な「ション、ション、ション」というスキャット?が絡み、
展開部分ではエッダのソプラノが・・・・、傑作です。
モリコーネの優雅なサウンドのおいしいとこを集めて作ったような名曲です。
この手の映画にこんな美メロをつけちゃうモリコーネってほんとすごいですね。
このメロディは劇伴でも何度もバリエーションを変えて出てきます。
ほんとにいいメロディです。
また、セカンド・メロともいえる「Amore」に代表される美メロも捨てがたい。
これはマカロニ・ファンでなくとも是非いろんな人に聞いてもらいたいアルバムです。
なお、今回すみやで見つけて購入したのは、オリジナル盤に1曲追加したCinevoxのリマスター盤。
でも、つい最近、Cinevoxから2枚組の完全盤が出たらしいのです。早まった・・・・。

でも、オリジナル盤より1曲多いから良しとするか。




・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、i-Tunesで2枚組と同内容のダウンロード版が入手可能です。