ESCAPE FROM NEW YORK
監督:ジョン・カーペンター
音楽:ジョン・カーペンター
主演:カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ、ドナルド・プレザンス、ハリー・ディーン・スタントン、エイドリアン・バーボー、アーネスト・ボーグナイン
1981年アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。

 

 

奇才ジョン・カーペンター監督初期の傑作SFアクション。
ストーリーは、近未来のニューヨークで、巨大な刑務所島と化したマンハッタン島に大統領専用機が墜落して、
大統領救出のため元特殊部隊の囚人「スネーク」が送り込まれるというお話。
それにしても、カート・ラッセルが演じる「スネーク」のカッコいいこと。
彼の主演作品の中で、一番カッコよく映る作品だと思います。
B級SFなのにキャストがすごく豪華で、救出作戦を指揮する隊長役が
往年のマカロニ・スター、リー・ヴァン・クリーフというのもシビレます。
このおっさん、晩年は作品に恵まれませんでしたが、この存在感はスゴいです。
本作以降、89年に亡くなるまであまりに無惨な作品にしか出ていないので、
もっといろんなメジャー作品に出ておいて欲しかったと思います。

 





 

 

音楽は、ジョン・カーペンター自身が手掛けています。
カーペンターだけではまだ不十分だったのか、アラン・ホーワースがサポートしています。
(超絶ギタリスト、アラン・ホールズワースとは別人です。)
スコアはシンセ主体のチープな音ですが、自身の映像を的確にサポートするスコアとなっています。
シンセの音色がYAMAHA DX-7の音源そのまんまなのはご愛敬ですが、
シーケンサーをかませたシンセ・トラックがクールでカッコいい。
テーマ曲は、今から思えば学生でも作れるような実に単純な曲ですが、雰囲気がすごくいい。
テンポを落として抑制の利いたテーマは、荒廃したマンハッタンの街に見事にマッチしていました。
劇伴も印象的なメロやリズムを持った曲が多く、無駄に無機質で難解なアンダースコアはありません。
素人の作品にしては、どの曲も独立して聴くことができるクオリティを持っています。
後に完全盤として曲数が増えたCDがリリースされています。




・・・と、ここまでが過去記事。

現在ではダウンロード版やアナログ盤も発売されています。