THE GOLDEN SEAL
監督:フランク・ズーニガ
音楽:ジョン・バリー、ダナ・カプロフ
出演:トークィル・キャンベル、スティーヴ・レイルズバック、ペネロープ・ミルフォード、マイケル・ベック、セス・サカイ、リチャード・ナリタ
1983年 アメリカ映画





平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・



と、その前に、うちのブログって、前にも書きましたが、読者は50代、60代の男性でほぼ8割を占めているそうです😅

今の若い人はサントラなんか聴かないんだろうなぁ。

20代の読者っていらっしゃるのだろうか・・・・ 









アリューシャン列島の人々に間に伝わる「黄金のアザラシ」の伝説を背景に、少年が嵐の夜に出会った黄金のアザラシとの交流を描いたドラマ。
両親と3人でアリューシャン列島のはずれで暮らす少年が、突風吹き荒ぶ嵐の夜に、避難した壕の中で黄金のアザラシと出逢い、
すっかり少年になついたアザラシを家で飼うことになりますが、黄金のアザラシには懸賞金がかかっており、父をはじめ何人もの大人がそのアザラシを狙って・・・というお話。
とっても地味な作品で、DVDにもなっていない作品だと思います。
監督は「続・アドベンチャー・ファミリー」のフランク・ズーニガが担当、ファミリー向けの作品に仕上げています。
原作は「美しき冒険旅行」を書いたジェームズ・ヴァンス・マーシャル。
父親役は、2年後の「スペース・バンパイア」で、カールセン大佐を演じたスティーヴ・レイルズバックがやってます。
主演の男の子は、その後あまり作品に恵まれなかったのか、他の作品では見かけたことがありません。







音楽は、ジョン・バリーとダナ・カプロフ。
ジョン・バリーが単独で手がけた曲はサントラ盤の中に主題歌を含めて3曲しかなく、
後はダナ・カプロフとの共作が5曲、残りの5曲はダナ・カプロフ単独のスコアとなっています。
ダナ・カプロフのスコアでは、音源化されていませんが「最前線物語」という傑作があります(おっさんが思っているだけかも(^_^;))。
本作品では牧歌的でのどかなスコアを中心に書いています。
この2人は曲のスタイルが明確に違っている訳ではありませんが、
バリーが担当したスコアはストリングスが俄然前面に出てくるのが特徴で、
マイナーメロの流れるような華麗なストリングスと高らかなブラスが交錯する劇的な展開は、紛れもないバリー節です。
バリーが作曲した主題歌はドン・ブラックが作詞し、「勇気ある追跡」のグレン・キャンベルが歌っています。
イギリス人のバリーにしては意外ですが、カントリーっぽい暖かみのある和み系の曲です。
この主題歌も結構いい曲で癒されます。
主題歌のメロは、劇伴にもモチーフとしてしっかり使われています。
映画自体が結構地味なため、サントラ盤はイギリス盤のLPしか存在しません。地味だけど、こういうスコアもCDになれば買うんだけどなあ。
案外、グレン・キャンベルの主題歌ぐらいは、キャンベルのベスト盤とかに入ってるかも知れませんが、
未確認です。








・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2009年に米Intradaレーベルから2000枚限定でCDが発売されています。

今思えば、この記事を書いて1年も経たないうちにCDが発売されたのってすごい奇遇だなあ😊