THE INCREDIBLE HULK
監督:ルイ・レテリエ
音楽:クレイグ・アームストロング
主演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、ウィリアム・ハート、ピーター・メンサー
2008年 アメリカ映画





平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。



 

 

 

 

同じ題材でアン・リー監督が撮ったのがつい5年前だったと記憶していますが、またまた映画化されたマ一ペルーヒーローもの。
アン・リー監督版が不評だったのに比べ、今回は世間の評判が良いので観てみたいなあと思う1本です。
とはいうものの、本作は同じマーベルの映画化作品「アイアン・マン」と関連があるらしく、
本国では「アイアン・マン」の方が先に公開されていることを考えると、本作を「アイアン・マン」の後で観た方がいいのかなと思ったりしてます。
ストーリーは、事故で放射線を多量に浴びたために、怒りの感情が頂点に連すると緑色の巨人に変身してしまう科学者とその恋人、巨人の圧倒的なパワーを軍事利用しようと企む将軍が絡むお話です。
アン・リー版とどう違うのか、まだ観てないので何とも言えませんが、噂によれば本作の方が「暴れ度」が高いとのこと。
あと、ホロっとするシーンもあるそうです。
監督は、「トランスポーター」のルイ・レテリエ。
かつては、日本でもTVシリーズ「超人ハルク」として放送されたことのあるヒーローですが、どこまでがんばれるでしょう。

 





 

 

音楽は、クレイグ・アームストロング。
いつものアームストロングとはちょっと雰囲気が違うという第一印象。
「ボーン・コレクター」あたりにはちょっと近いものを感じました。
全体的にドラマを重視した音作りで、重厚な味わいがあります。
重厚とはいうものの、派手にドコドコやるだけではなく、
アクション・シーンではむしろ楽器の音をスリム化していて、
案外すっきりと聴けてしまうので、聴いてて疲労感がありません。
モチーフもブライアン・タイラーあたりと比べるとしっかりしている方です。
ただ、製作側からの要望なのか、RC組がよくやる「ジヤジヤジヤ‥・」系のリフみたいな音が時々混じります。
どうしても、アン・リー版を手がけたダ二ー・エルフマンのスコアと比較してしまうのですが、
エルフマンのスコアを何となくヒントにして自分流に消化したような感じを受けます。
TVシリーズ版の音楽を手がけたジョー・ハーネルのメイン・テーマをピアノ・アレンジで収録しているところもポイント高し。
演奏は、ノースウェスト・シンフォニア。
サントラは、「ドラゴン・キングダム」と同様、Amazon.comのCD-R販売のみ。
しかも驚いたことに、CD規格のスコア盤なのに2枚組のボリューム。
正規盤で2枚組全110分に及ぶスコア盤サントラなんて、あんまり聞いたことがありません。
長尺ですが決してダレることなく、2枚組でも最後まで飽きさせません。



 

・・・と、ここまでが過去記事。

その後、ハルクはアベンジャーズの一員として、いろんなマーベル映画に出るようになりましたが、エドワード・ノートンのハルク役は本作品のみで、以後はマーク・ラファロにバトンタッチされています。

サントラも、現在ではi-Tunesでダウンロード版が入手可能です。