STARCRASH
監督:ルイジ・コッツィ
音楽:ジョン・バリー
主演:キャロライン・マンロー、マージョー・ゴートナー、デヴィッド・ハセルホフ、クリストファー・プラマー、ロバート・テシア、ジョー・スピネル
1978年イタリア映画


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




とうとうバチモン・マカロニ映画もSFスペース・オペラの登場です(*^_^*)
製作年から「スター・ウオーズ」の2匹目、3匹目のドジョウを狙ったのは誰の目にも明らかなイタリア製B級SF。
ショボい特撮と取って付けたような脚本ながら、キャストと音楽の豪華さと由緒ある原作には驚かされる逸品です。
キャストはセクシー・ダイナマイトなキャロライン・マンローを始め、「ナイトライダー」のデヴィッド・ハセルホフに、名優クリストファー・プラマー、「ロッキー」のジョー・スピネルまで出ています。
特にキャロライン・マンロー狙いのファンには嬉しい作品です。
劇中、彼女が衣装を取っ替えひっかえ出てくるので、それだけでファンは大満足なのでは(^^;)
原作はヴァン・ヴォクトの「宇宙嵐の彼方へ」という小説らしいです(ほんとかなあ)。
監督はルイス・コーテスことルイジ・コッツィ。
特撮はスペースシップがプラモデルなのが丸分かりだったり、バックの宇宙空間が変にカラフルだったり、
全然こなれていないモデルアニメーションを多用した「アルゴ探検隊の冒険」風の活劇シーンまで出てきます。
でも、この監督、結構真面目に作っていて、それが観ている方にも伝わってくるので、
マカロニ・スペオペの中ではかなり良質な部類に入ると思います。
なお、この映画、続編が製作されていて、なんと「スター・ウオーズ」みたいに3部作まであります。
3作目は「SFスタークラッシュ/銀河パラダイスの冒険」として、日本でもビデオ発売済みです。




音楽は、マカロニ・スペオペなのに大御所ジョン・バリーが登板。
製作がロジャー・コーマンとはいえ、よくこんな仕事受けたなあと感心してしまいます。
この人、いい意味ですごくお人好しなんだろうなあ。
テーマ曲は、007でもお馴染みのプラスの響きと流麗なストリングスが勇壮なイメージをかき立てますが、
メロが希薄なのでなんか劇伴っぽく聴こえます。
「死亡遊戯」のテーマでも使われたチキチキチキチキ‥‥というS.E.のようなシンセが演奏のバックにかぶっています。
劇伴全体の印象は、「ブラックホール」に近い感じでしょうか。
さすがマカロニSFらしからぬ重厚な味わいがあります。
製作年を考えると、実はこの映画、「プラックホール」、さらには007初の宇宙を舞台にした「ムーンレイカー」への布石となった記念すべき作品なのかも知れません。
サントラはLPが発売され、後にSilva Screenレーベル(だったかな)からCDが発売されていましたが、長らく廃盤の状態になっていました(当然か)。
ところが、この度めでたく米Buysoundtraxレーベルから1500枚限定で再発されました。

(しかし.1500枚も売れるかなあ。)
バリー・ファンなら持ってて損はない逸品!・・・と考えるのは僕だけ?
さらに、なんとこんな映画のくせにブルーレイが発売されています。
しかも、キャロライン・マンローの70分に渡るインタビューをはじめとする特典が大量に盛り込まれ、
ディレクターズカット版とアメリカ公開版の2種類のバージョンが収録されています。
さらに、アメリカ公開版の方は最新HDニューマスターで画質がキレイ。
その上、月曜ロードショー放映時の日本語吹き替えまで入っています。
スター・ウォーズ新シリーズの始動にあやかって、どさくさに紛れて発売された感も否めませんが、例のマニアックなレーベル、スティングレイからの発売です。


・・・と、ここまでが過去記事。

今ではダウンロード版まで発売される始末。

さすがパチモンSF界の名作だけのことはあります 笑。











ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります(^o^)
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪

  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ