FIGHT CLUB
監督: デヴィッド・フィンチャー
音楽: ザ・ダスト・ブラザーズ
出演: エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター、ミート・ローフ・アディ、ジャレッド・レトー、ザック・グルニエ、ピーター・イアカンジェロ、デヴィッド・アンドリュース、リッチモンド・アークエット
1999年 アメリカ映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





ダークな映像と独特の世界観で知られるデヴィッド・フィンチャー監督が手がけたカオティックな作品。
この作品は、予備知識なしで観ると予測不能な展開に最後まで引っ張られます。
ネタバレになるので、未見の方のために、詳しくは書きませんが、
ストーリーは、平凡なサラリーマンが、ある日出会ったやばい香りのするチンピラ風の男に誘われて秘密クラブ「ファイト・クラブ」に入会します。
そこは、男たちが素手で殴り合うストリート・ファイトを繰り広げる場だった・・・・というお話。
物語は、ここからさらにえらい方向へ進んでいくのですが、あとは観てのお楽しみということで・・・。
フィンチャー監督の圧倒的な映像の洪水には相変わらず唸らされます。
ラストの崩れ落ちるビル群を映し出す映像のバックで、
まさかpixresの「Where Is My Mind?」が流れるとは思いませんでした。
当時好きなバンドだったので、個人的にはこのラストシーンにノックアウトされました。






音楽は、ダスト・ブラザーズ。
トム・ローランズとエド・シモンズのテクノ・ユニット「ケミカル・ブラザーズ」も、昔は「ダスト・ブラザーズ」と名乗っていた時期があったので紛らわしいですが、
本作のサントラを手がけたのは、マイケル・シンプソンとジョン・キングのコンビによるプロデューサー・チームの「ダスト・ブラザーズ」の方です。
ベックの『オディレイ』やビースティ・ボーイズの『ポールズ・ブティック』のプロデュースなどを手掛けたことで知られています。
本作でこの人たちが作ったトラックは、ひたすら乾いた感覚のクールなものばかり。
今時のガチガチにデジタルでゴージャスな音は一切無し。
単調で昔懐かしいシンセ音まで飛び出すアナログ寄りの音です。
余計なモノは一切ナシのストイックな音作りは、本作でのブラッド・ピットの鍛え抜かれた肉体美を思い起こさせます。
テーマ・モチーフらしいものもなく、劇伴に終わって劇伴に終わるというスコアです。
でも、ベーストラックの作り方が素晴らしく、極めて単調なパターンながらこれがメロの代役を果たしていて、後で脳裏に焼き付く曲が結構あります。
それぞれの曲にビート感があり、「モワ~ン」とした陰鬱でダークなシンセスコアにはなっていないので、
アルバム1枚まるごとお部屋のBGMで流しても全く違和感がありません。





・・・と、ここまでが過去記事。

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