RETURN FROM THE RIVER KWAI

監督:アンドリュー・V・マクラグレン

音楽:ラロ・シフリン、喜多郎
出演:エドワード・フォックス、仲代達矢、ジョージ・タケイ、クリストファー・ペン、ティモシー・ボトムズ、デンホルム・エリオット、ニック・テイト、高橋悦史
1989年 イギリス映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・






あの往年の名作の続編を何故今頃になって作るのか、

という疑問が湧いてしまう作品。

当時は、監督は「ワイルド・ギース」のアンドリュー・V・マクラグレンだし、どんな作品になっているのか、ワクワクしながらビデオを借りて観た記憶があります。

結果は・・・・、前作が名作すぎたので仕方ないとしても、
「橋」など既に全然カンケイなく、あの橋爆破の一件で生き残った捕虜たちが日本軍によって

日本へ船で輸送される途中の船内での攻防がメインになっていて、ガッカリ。

まあ、アンドリュー・V・マクラグレン監督って作品によってムラが大きくて、「戦争のはらわた2」なんていう駄作も撮ってたから仕方ないんですけど。

日本軍の残虐な将校役に「スタトレ」のミスター・カトウ、捕虜の中に「スペース1999」のアラン・カーターがいるなんていう
往年のTVシリーズ・ファンにはうれしいサービスもあります。

日本軍側には、仲代達矢や高橋悦史などが出ていて、ヘンテコな日本語をしゃべる日本兵になっていないのがせめてもの救いかな。

エドワード・フォックスにデンホルム・エリオットなんかも出てるので、もう少しひねればもっといい映画になったかも知れないけどなあ。

「戦場にかける橋」というブランドに果敢に挑戦したマクラグレン監督の姿勢を評価してあげるべきかも知れませんが、もしかしてもともとTVムービーなのかなあと思ったり。






音楽は、ラロ・シフリンと喜多郎。

喜多郎の方は、「日本人のテーマ」なんていうモワ~ンとしたヒーリング・ミュージック風なスコアを提供しているだけなので、

ラロ・シフリンと共作はしていません。

肝心のラロ・シフリンのスコアは・・・メロ的にちょっと微妙だけどしっかりミリタリー調のテーマ曲がまあまあの出来です。

イントロのストリングスがザクザクとリズムを刻む展開がなかなかカッコいい。

この展開から一気に「燃え」度満点のマーチに移行してくれたらもっとよかったのですが・・・。

劇伴は、基本的にアンダースコアに徹しているので、景気の良いマーチはありません。

ちょうど、「鷲は舞い降りた」あたりと同じような雰囲気を持ったスコアです。

どうも聞くところによると、数週間での完成を余儀なくされたそうなので、

やっつけ仕事で出来上がったスコアらしいです。
だとすれば、この程度の出来映えは仕方ないことかなあという感じです。
サントラは、アナログ盤は発売されなかったようですが、
「フォロー・ミー」でお馴染み英HarkitレーベルからCDが発売されました。
でも残念ながら限定盤なのでもう出回ってないかも。



・・・とここまでが過去記事。

今ではダウンロード版のサントラがI- tunesで購入可能です。

こうして改めて聴いてみるとそんなに悪くない。

むしろなかなか聴き応えのあるアルバムではないですか。

最近の味気ないサントラに感覚が麻痺しているのかもしれませんが、タイトな時間の制約があった中での大御所の仕事ぶり、流石です。




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