WATERLOO
監督:セルゲイ・ボンダルチュク
音楽:ニーノ・ロータ
出演:ロッド・スタイガー、クリストファー・プラマー、オーソン・ウェルズ、ジャック・ホーキンス、ヴァージニア・マッケンナ、ダン・オハーリヒー、フィリップ・フォルケ

1970年 イタリア/ソ連映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





ナポレオンとウェリントン提督の2人を主軸にワーテルローの戦いを描いた歴史大作。

イタリア映画とはいえ、ディノ・デ・ラウレンティスが製作していたり、キャストが豪華だったり、国策で映画を撮ってた昔のソ連と合作していて、お金は相当かかっているので、残念ながら(笑)パチモンではありません。

監督は、「戦争と平和」を手がけたセルゲイ・ボンダルチュク。
ソ連公開版はなんと240分もあるようです。本邦公開版が133分なので、オリジナルは約2倍の長さがあることになります。
半分カットしても映画として成り立つということは、カットされた部分は「ヨーロッパの解放」みたいにひたすら続くドンパチ・シーンだったりして・・・・。
まあ、冒頭ナポレオンがエルベ島に幽閉されるところから始まったと思いきや、
幽閉先のエピソードなど何も無しでさっさと街宣してくるので、
このあたりもざっくりカットされているのかも知れません。
本作の最大の見所は、ソ連陸軍が全面協力したワーテルローの一大合戦シーン。

空前のスケールによるモブシーンです😄

「ヨーロッパの解放」でも大平原で繰り広げられる戦車戦の空撮シーンがありましたが、戦いの全容を空からずっと撮っていくというアホな発想、この国でないと考えつかなかったことでしょう。

全部本物で誤魔化しが一切ないから、空中から撮っても全然平気なのです。

恐るべし、ソ連映画。
このCG無しの壮大な戦闘シーンを観るだけでも、この映画を観る価値はあるでしょう。
エキストラが軽く何万人もいるので、騎馬隊の突撃シーンもものすごい迫力です。










音楽は、イタリアの巨匠ニーノ・ロータ。
カス映画には音楽を提供しないニーノ・ロータ先生、空前の歴史大作に非常に格調高いスコアを提供しています。

テーマは、悲壮感のあるどことなくロシアンな雰囲気もある荘厳な曲。

重厚なテーマで、さすが大作の風格が漂います。

劇伴も、ファンファーレ調のものがあったり、重厚なドラムを並べた「合戦」をイメージさせるモチーフがあったり、全体的に重量級な仕上がり。

ファンファーレ調のトランペットは、なんとなく音色がマカロニっぽいなあと思っていたら、指揮はブルーノ・ニコライが担当してました。

その他、ワルツ調のスコアもあって、全体的にはクラシックを聴いているようなイメージすらします(ちょっと言い過ぎか(^_^;)。
サントラはイタリアのLegendレーベルから1995年にCD化されていますが、増曲はありません。
本編の長さを考えると、未収録のスコアも多いのではないかと思います。
長いエンド・タイトルも入ってないし。
完全盤、発売されないかなあ。
LPはイタリア、アメリカ、日本でジャケ・デザインが違います。





・・・と、ここまでが過去記事。

ダウンロード版はいまだ発売されませんが、中古CDが比較的安価で入手可能です。



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