THE 7TH VOYAGE OF SINBAD

監督:ネイザン・ジュラン

音楽:バーナード・ハーマン

出演:カーウィン・マシューズ、キャスリン・グラント、トリン・サッチャー、リチャード・エヤー、アレック・マンゴー、ハロルド・カスケット、ダニー・グリーン

1958年 アメリカ映画





平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。







レイ・ハリーハウゼンの特撮が冴え渡る50年代の傑作アドベンチャー。
チャールズ・H・シニア製作、レイ・ハリーハウゼン特撮、バーナード・ハーマン音楽のトリオといえば、
あの「アルゴ探検隊の冒険」と同じ。

特に伝説のハリーハウゼンによるダイナメーションは今観ても見ごたえ十分です。今から半世紀以上前の作品とは思えません。

一つ目の巨人サイクロプス、双頭の怪鳥、骸骨剣士、ドラゴン・・・これらがバンバン出てきて

実写の人間と戦うのですから、もうワクワクしっ放しです。

上映時間も90分でお釣りが来る短さなので、見せ場が次々と出てくるような印象を受けます。

(かなり昔の記憶なので、今観ると印象は違うかもしれませんが・・・。)
ストーリーは、悪い魔術師の魔法で婚約者のお姫さまを小さくされてしまったシンドバッドが、

お姫さまを元に戻すため、怪物が巣食う孤島へ冒険の旅に出る・・・至ってシンプルなお話。

ストーリー自体はたわいもないお話なのですが、
この特撮のお陰でこの作品は後世まで語り継がれる傑作になったと思います。










音楽は、バーナード・ハーマン。
この人の独創的なスコアは、一度ハマると抜けられなくなります。

50年代のアクションやモンスターもののスコアって、「ジャ~ン!!」とか「バ~ン!!」という派手なアタック音から始まってオケは派手なんだけどメロは掴みどころが無いものが多い。

どうも70~80年代で育ったおっさんとしては「燃えない」ものが多いのですが、
ハーマンのスコアは、テーマだけじゃなくて、劇伴まで聴き応えがあって、
派手なクラシックを聴いてるような錯覚を覚える瞬間まであるので不思議です。

ダークなモチーフも、ブラック・サバスのような暗黒ロック(笑)で育ったおっさん感性にピッタリハマるのです。

本作の聴き物は、ダイナミックで興奮必死の序曲(ほとんどクラシック)と骸骨剣士との戦いを表現した劇伴。
骸骨剣士との戦いを描いたスコアは、スリリングなブラスにカチャカチャというカスタネットのような音を重ねて、
ガイコツが摺り合うような音を表現しています。
冒険アドベンチャーのお手本のようなスコアです。
サントラは、さすが人気盤だけあって様々なものが出てます。
ベルギーのPrometheusからはコンプリート・スコアとLP音源を合わせた2枚組みなんてのも出てました。
LP音源はVareseレーベルからCDも出ていましたが、現在は廃盤なのかな?
今、手に入りやすいのは、ジョン・デブニー指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ演奏による
20ビットデジタル録音の再録盤。

オリジナル音源信者の僕としては再録盤は未聴なのですが、たぶん迫力あるんだろうなあ。





・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、オリジナルのスコアやジョン・デブニーによる再録音盤がダウンロードで入手可能です。







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