BLACK SEA

監督:ケヴィン・マクドナルド

音楽:アイラン・イシュケリ

主演:ジュード・ロウ、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルスゾーン、デヴィッド・スレルフォール、コンスタンチン・ハベンスキー、セルゲイ・プスケパリス、マイケル・スマイリー、グレゴリー・ドブリギン

2014年 イギリス/ロシア/アメリカ映画






ケヴィン・マクドナルド監督がジュード・ロウ主演で描く潜水艦を使った海洋サスペンスアドベンチャー。

ストーリーは、リストラされたサルベージのプロが一攫千金を夢見て、かつて金塊を積んだまま沈没したと言われるUボートから金塊を手に入れるため、急ごしらえの作業チームをイギリス人とロシア人で作り、ボロボロのロシア製潜水艦に乗り込んで深海に挑む・・・というお話。

昔から潜水艦映画にハズレなしと言われるだけあって(誰が言ったんだ)、期待してなかった割にはスリリングで楽しめました。

潜水艦の中って閉塞感満点な上に、外は深海でちょっとした事故が命取りになるという緊迫感も半端ないので、サスペンスにはもってこいの題材だと思います。

潜水艦乗りには童貞は不吉だとか劇中で言ってましたが、初めて聞いたなあ。

狭い艦内で、イギリス人とロシア人が対立と協働という構図で描かれながら、様々なアクシデントのつるべうちに、殺人や事故死が起きて散々なことになります。

ただ、ジュード・ロウで結構身勝手でひどいやつなので、感情移入できないのがちょっと残念。

お宝を手に入れることができるかどうかの結末はよくあるパターンではありますが、こういう終わり方もありかな。

ジュード・ロウ以外は知らない役者さんばかりです。










音楽は、アイラン・イシュケリ。

この人のスコアによくあるハイブリッドスコアです。

控えめな打ち込みとピアノ、ストリングス、 

ジャジャジャジャでモチーフを作る、それまでのサントラの魅力を台無しにしてしまったRC直系の邪悪な(笑)パターンですが、最近は減ってきたのでかえって新鮮に聴こえてしまいます。

これが結構ヒロイックです。

潜水艦映画は、スコアもハズレなしとはよくいったもんだ。(誰が言ったんだ)

打ち込みのウエイトが結構高く、ビコビコいってるアナログな音遣いがおっさん好みです。

ジョン・カーペンターのスコアを思わせるベンベンなシンセがカッコいい。

エンジン再始動のシーンでは、グイグイ盛り上げるスコアが登場します。

モチーフはどこかで聴いたようなジャジャジャジャ系のメロディですが、ちゃんとあるので好感が持てます。

なんだかんだ言いながら、全体的に割と「燃え度」のあるスコアになっています。

サントラは、CDは発売されず、ダウンロード版が入手可能です。