MAXIMUM OVERDRIVE

監督:スティーヴン・キング

音楽:AC/DC

主演:エミリオ・エステヴェス、パット・ヒングル、ローラ・ハリントン、イヤードリー・スミス、ジョン・ショート、J・C・クイン、ジャンカルロ・エスポジート、スティーヴン・キング

1986年 アメリカ映画





スティーヴン・キングが初監督に挑戦した限りなくC級に近いB級SFホラーの珍品。

ホラー小説の巨匠と言われながら、自分が監督して映画を作るとこんなとんでもないシロモノを作ってしまう感性に驚きです(褒めてます)😄 

ストーリーは、謎の巨大彗星が地球を通過する際に放射された不思議な光線のせいで、地上にあらゆる機械が意思を持ち、田舎の住人が殺人トレーラーの集団に追われてガソリンスタンドに立てこもり、巨大なトレーラーと戦うことになる・・・というお話。

彗星から発射された光線によって機械が意思を持って人々を襲い出すという、子供向けの漫画のような設定に大真面目に取り組む無邪気なキング先生に脱帽します。

キッチンのミキサーが暴走したり、自販機から缶ジュースがボンボン発射されてそれが大人の頭に当たって死んじゃったり、バカバカしさ満点です。

そのくせ、殺戮シーンでは女子供でも容赦はしません。

スティーヴン・キングご本人も映画の冒頭ちゃっかり出演なさっています。








音楽は、なんとオーストラリアのハードロックバンド、AC/DC。

劇中のAC/DCのヒット曲が挿入されるだけの作品かと思いがちですが、スコアも担当しています。

一応、彼らの定番のヒット曲も流れるので、AC/DCファンも楽しめるスコアとなっています。

"You Shook Me All Night Long"、"Hells Bells"、"For Those About to Rock We Salute You"、"Ride On"といったファンにはお馴染みの曲が流れます。

さらに本作品のために書き下ろされ、今ではライブの定番曲にもなっている主題歌"Who Made Who"やロックなインストも流れます。

サントラにもこれらのヒット曲が収録されているので、そのベストアルバム的な内容から、本編自体はコケましたがサントラはかなりヒットました。

インストの方も割とノリの良い曲になっていて他の楽曲とのバランスを崩すようなアンダースコアではないので、普段サントラなんか聴かないAC/DCのファンでも違和感なく聴くことができるアルバムに仕上がっています。

現在では、ダウンロード版も入手可能です。