MORBIUS
監督:ダニエル・エスピノーサ
音楽:ヨン・エクストランド
出演:ジャレッド・レトー、マット・スミス、アドリア・アルホナ、ジャレッド・ハリス、タイリース・ギブソン、アル・マドリガル、チャーリー・ショットウェル、ジョセフ・エッソン、マイケル・キートン
2022年 アメリカ映画

 

 

 

 

「スパイダーマン」の宿敵を主人公にしたマーベルのダークヒーローもので、

「ヴェノム」に続いて「モービウス」が登場。

一連のマーベルものに比べると、コミカルな要素は皆無でよりダークなホラー・アクションという雰囲気の作品。

ストーリーは、幼い頃から血液の難病を抱える医師が、危険を顧みず自らが実験台となって

コウモリの血液を使った血清を自分に投与します。

すると、病弱だった体は驚異的な回復をみせますが、まるでコウモリのような超人的な能力まで身に着けてしまった上、効き目が切れると血液を欲しがるという吸血鬼のような副作用があった・・・・というお話。

アクションは派手ですが、お話自体は良く言えばシリアス、悪く言えば暗くて地味です。

同じ「ヴィラン」ものでも、「ヴェノム」に比べるとコミカルな要素も皆無で、

これシリーズ化できるんだろうかと、ちょっと心配になります。

主演のジャレット・レトーは、かつてDCもので「ジョーカー」を演じたことがありますが、

いろいろ掛け持ちをされると、おっさん世代はちょっと混乱しそうです。

ラストは、「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」からの影響が出て終わりという感じなのかな?

「ノー・ウェイ・ホーム」を未見のおっさんはちょっと「???」な終わり方でした。

 

 

 

 

 

音楽は、スウェーデンの作曲家、ヨン・エクストランド。

この人のスコアを聴くのは「ライフ」以来2回目ですが、シリアスなダークヒーローものらしく、

スコアの方も一言で言うと暗いです。

まあ、本編にコミカルな要素が皆無なので仕方ないか。

どことなくハンス・ジマーの「ダークナイト」にモチーフが似ていますが、これはギャグでしょうか?

劇伴は、よくあるハイブリッド・スコアで、アクションシーンでは派手に鳴らしているのですが、

モチーフや個性が希薄なので、そこまで「燃え」ません。

ダークなストーリーなので不気味なアンダースコアもあり、

陽気で爽快なスコアもある一連のマーベルものとは一線を画すスコアとなっています。

マイケル・ジアッキーノの「スパイダーマン」に比べると、真逆の雰囲気を持ったスコアです。

アクションスコアに出てくる「バーンッ!」というインパクトの大きいフレーズはトム・ホルケンバーグの影響か?

壮大なエンド・クレジットのスコアになると、自分がマーベルを観てるのか、DCを観てるのか、さっぱり分からなくなります😅

サントラは、ダウンロード版が入手可能です。