THE WONDER
監督:セバスティアン・レリオ
音楽:マシュー・ハーバート
出演:フローレンス・ピュー、トム・バーク、カイラ・ロード・キャシディ、ニアフ・アルガー、キアラン・ハインズ、トビー・ジョーンズ、エレイン・キャシディ、ダーモット・クロウリー、ブライアン・F・オバーン、デヴィッド・ウィルモット
2022年 イギリス映画

 

 

 

 

エマ・ドナヒューの小説「The Wonder」が原作のイギリス映画。

日本では劇場公開されず、Netflixで配信されています。

ストーリーは、19世紀アイルランドの敬虔な信者たちが暮らす寒村にある看護師が派遣されます。

彼女はそこで暮らす11歳の少女が起こしたという奇跡を科学的に検証することを命じられていました。

その奇跡とは、少女は飲まず食わずで4か月も生き延びているということでした。

街の住人は奇跡が起こったと、彼女を神の使いのように奉ります。

しかし、看護師が調査を進めるうち、意外な事実が明らかになる・・・・というお話。

看護師に協力する男性との間にロマンスもありますが、「する」までの展開がちょっと早すぎないかという気はします(^_^;)

鑑賞しているうちに、ラストは残酷な結末が待っているのでは・・・と心配になりますが、

一応救いのない終わり方にはなりませんのでご安心を。

映画の舞台は19世紀ですが、本編の冒頭とラストに映画の舞台裏を見せるという面白い演出があります。

この映画、本国イギリスでは、英国インディペンデント映画作品賞や英国アカデミー作品賞にノミネートされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽は、マシュー・ハーバート。

作曲家、プロデューサー、リミキサーなど多彩な活動で知られる人です。

ビョークやREMのプロデュースも手掛けたことがあるようです。

本編は不思議な雰囲気のスコアで始まります。

劇伴も、遠くでクジラの声のような音が鳴ったり、コップの淵を擦ったような音を使ったり、

不穏な空気を醸し出します。

奇抜な感じのスコアが多いので、ちょっとスコアだけ浮いている感じもしますが、

空気のような感触のスコアなので嫌味はありません。 

ストリングスのスコアに奇妙なシンセが被るからまたストレンジな雰囲気のスコアも登場しますが、ここで使われるシンセも遠くで響いているようなモヤ~っとした感じの音になっています。

その他、女性の不気味な声も入るちょっとオカルト的なスコアもあったりで、

全編リズム楽器はほとんど出てきません。たまに、パタパタと軽めのパーカッションが入る程度です。

モチーフらしいものは無く、ひたすらアンダースコアで構成されています。

オンガンが入るトラックもありますが、ブバブバいうだけでメロディがない。

全体的に重厚な味わいのあるモノトーンのアンダースコアという印象です。 

エンド・タイトルで、それまでと打って変わって声をサンプリングしたような音とユニークな音階を使ったアンビエントなシンセトラックが登場します。

これはインパクト大で面白い曲だと思いました。

この曲が一番目立ちます。

サントラは、ダウンロード版が入手可能です。

 

 

 

 

 

さて、読者の皆様、今年も当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。

最近は、ダラダラと文章が綴られたブログやSNSはあまり読んでいただけないということは、

重々承知しているのですが、自分の備忘録的な意味もありますので、

今後もダラダラと書かせていただきます😅。

それでは皆さん、良いお年を😄