GHOSTBUSTERS: AFTERLIFE
監督:ジェイソン・ライトマン
音楽:ロブ・シモンセン
出演:キャリー・クーン、フィン・ウォルフハード、マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、ローガン・キム、セレスト・オコナー、ボキーム・ウッドバイン、ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、シガーニー・ウィーヴァー、J・K・シモンズ
2020年 アメリカ映画





2016年公開の女性版ゴーストバスターズをなかったことにして製作された本家シリーズの正統派続編。
一応、2016年版もアイヴァン・ライトマンが製作してるし、オリジナル・キャストも出てくるのですが、
観たんだけど記憶がほとんどありません。(普通のお兄さん役のクリス・ヘムワーズしか印象に残ってない)
今回は、本家ゴーストバスタースの孫世代の少年少女が活躍するバージョンになっています。
ストーリーは、田舎町の古びた屋敷で一人亡くなった祖父の家に住むことになった孫娘が、

屋敷の中にゴースト退治のためのハイテク装備が隠されているのを見つけます。

彼女は祖父がかつてのゴーストバスターズの一員であり、

街で頻発する地震はゴーストたちの仕業で、さらに大物ゴーストが復活しようとしていることを知り、

友達と一緒にゴーストに立ち向かおうとする・・・・というお話。

はっきり言ってお子様向けなストーリーですが、2016年版よりはずっと面白い。

劇中、テレビに「クジョー」や「チャイルド・プレイ」のワンシーンが映し出される小ネタもおっさん世代には嬉しい。
監督は、本作品発表後に惜しくも亡くなったアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマン。
今年3月には、続編「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」が公開予定です。

 

 

 

 

音楽は、ロブ・シモンセン。

若手の作曲家ですが、本作品に提供されたスコアは本格的なサスペンス調のオケスコア。

どことなくジョン・ウィリアムズの「インディ」シリーズのスコアを連想させます。

クラシカルなインテリジェンスも感じさせるスコアで、この人、なかなかの才人と見た。

懐かしのエルマー・バーンスタインが手掛けたモチーフもしっかり出てきます。

さらに、バーンスタインのモチーフを意識して作られた本作品のオリジナルモチーフもちゃんと登場します。

幽霊を表現したオンドマルトノの音色も健在で、オリジナル版へのリスペクトも感じられます。

ロブ・シモンセンというと、コメディやドラマスコアの多い人という印象があるのですが、

アクションシーンのスコアではかなり豪快に鳴らします。

予想外に本格的なオケスコアで、アクション&アドベンチャースコア好きのおっさんも大満足です。

アンダースコア系のモヤモヤとしたスコアは一切なく、アルバム単独でも十分鑑賞できるクオリティを持っています。

サントラは、CD、ダウンロード、アナログの3種類が発売されています。