THE MOTHER

監督:ニキ・カーロ

音楽:ジャーメイン・フランコ

主演:ジェニファー・ロペス、ジョセフ・ファインズ、ガエル・ガルシア・ベルナル、ルーシー・パエス、オマリ・ハードウィック、ポール・レイシー、

ジェシー・ガルシア、イヴォンヌ・セナト・ジョーンズ、イーディ・ファルコ

2023年 アメリカ映画






Netflixならではの王道・定番なB級アクションながら、テンポ良くサクサクと観れるのでおすすめな1本。

監督、主演、音楽が3人とも女性という、女性が作った母の映画という側面も。

ストーリーは、凄腕の殺し屋として名を馳せた女性が、危険な組織から命を狙われるようになり、その魔の手が生後間もなく離別した娘に及ぼうとした時、彼女は組織から娘を守るため立ち上がる・・・というお話。

ジェニファー・ロペスがカッコいい。

よくある使い古された設定なのですが、B級大好きなおっさんはついつい観てしまいました。

B級ですが、Netflixなので結構お金はかかってます。このあたりが、70年代B級アクションとの違いか。

この作品はもともと2022年に配信の予定だったそうですが、コロナの影響で撮影が中断されて2023年にずれ込んだとか。コロナも5類になって世の中は全然ソーシャルディスタンスを取らなくなりましたが、パンデミックもなんか随分前のことのように思えます。あの頃は大変だったなあ。







音楽は、ジャーメイン・フランコ。

TVの仕事が多く劇場版作品の仕事はそう多くありませんが、手がけた作品は音楽賞にノミネートされたものもあり、今後のご活躍が期待されます。

定番のハイブリッド・スコアですが、ベースラインに使う打ち込みがロック寄りのハードなサウンドでおっさん好み。

さらにエレキギターも加わってロック調のスコアに転換してからがさらにスピード感が増幅して素晴らしい。

アクションシーンは、パーカッション中心のスコアで構成されていて、教会の鐘を音をあしらった珍しいタイプのスコアも登場します。

劇中、抑制の効いたタンジェリン・ドリームの「ザ・ソルジャー」を彷彿とさせるクールなスコアだなぁと思っていたら、マッシヴ・アタックのオリジナル曲でした。

敵陣への侵入シーンに、マッシヴ・アタックを使うセンスはさすがです。かっこいい。

おっさんは、ドラムを叩くのでどうしてもドラムやバーカスの音に耳が行ってしまうのですが、本作品はアクションシーンで使われるパーカッションの音色が激しくてカッコいいのが気になって仕方ない。

そっちばかりに耳が行ってしまいます。

ラスト手前の大団円では、感動的なスコアで盛り上げておいて、ラストにケイト・ブッシュですか。

これにはヤラレました。

おっさん、ケイト・ブッシュの歌好きなんです。

サントラは、ダウンロード版が発売されています。