INFINITE
監督:アントワーン・フークア
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:マーク・ウォールバーグ、キウェテル・イジョフォー、ソフィー・クックソン、ディラン・オブライエン、ジェイソン・マンツォーカス、ルパート・フレンドトビー・ジョーンズ、ヨハンネス・ハウクル・ヨハネッソン
2021年 アメリカ映画

 

 

 

おっさんのお気に入りアントワーン・フークア監督、マーク・ウォールバーグのコンビによるB級SFアクション。

ストーリーは、連日悪夢に悩まされ、精神疾患と診断されている男が、

症状を軽くする薬を麻薬の売人から買おうとしたことで警察に逮捕されます。

面会のため男がやってきますが、何故かその男にロシアンルーレットをさせられ、そこへ別の女性が救出に現れます。

その女性が言うには、前世の記憶を持つ種族「インフィニット」が

ビリーバーとニヒリストの2つに別れてお互いに対立していて、

ニヒリストはエッグという装置で人類を抹殺することで自分たちの輪廻転生を終わらせようとしますが、

エッグのありかを知っているのは前世のその男だけということだった・・・・・というお話。

どうもこの監督、リアルなアクション映画の方が合っている気がします。

SFやファンタジックな要素が入ると、ちょっとお話しが子供っぽくなる気がします。

ラジー賞3部門ノミネート(作品賞、主演男優賞、助演女優賞)もその辺りが影響したのではないかという気がします。

劇中、「ミッション・インポッシブル/デッド・レコニング」と全く同じ派手なスタントシーンあるのですが、

こっちの方が製作時期が早い、もしかして大作がB級をパクったか?

 

 

 

 

 

 

音楽は、ハリー・グレッグ・ウィリアムソン。

この人らしい定番のハイブリッドスコアが展開する安定のスコアです。

この人は、数あるRC系の中でもメロらしいものをあしらったモチーフをちゃんと提供する人。

ヒロイックなモチーフもしっかりあります。

アクションスコアでは、デジロック調の分厚くリズミカルな音をバックにキレの良いストリングスが活躍します。

ただ、ヒロイックなスコアをバックに漫画みたいなシーンが展開するので、

なんとなく幼稚な印象になるところは否めません。

エンドタイトルもヒロイックなモチーフを持ってきて高らかに演奏されますが、

他作にも似たようなメロがありデジャヴ感が強くて残念。

個性という面では、目隠しプレイで聴くと何のスコアか恐らく分からないのではないかと思われる、

可もなく不可もなくという感じのスコアです。

決して悪く無いのですが、定番のアクション用ハイブリッドスコアで、

まるでサンプル音源を聴いているような感じになります。

サントラは、CDとダウンロード版が発売されています。