THE EXORCIST: BELIEVER
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
音楽:デヴィッド・ウィンゴ、アマン・アッバシ
出演:レスリー・オドム・Jr、リディア・ジュエット、オリヴィア・オニール、ジェニファー・ネトルズ、ノーバート・レオ・バッツ、
アン・ダウド、エレン・バースティン
2023年 アメリカ映画
 


往年の名作「エクソシスト」の直接の続編として製作されたオカルトホラー。

このシリーズは失敗作も多いことから、鑑賞前には一抹の不安を感じたのですが、さすがブラムハウス作品、面白かった。ジェイソン・ブラムが関わる作品にはハズレがない。

「ハロウィン」シリーズのグリーン監督も風格をかんじさせる演出で良かった。

ストーリーは、黒人と白人の女の子が2人で森に入ったまま行方不明になります。2人は3日後に無事発見されますが、それ以来、不可解な言動を繰り返すようになり、親たちは悪魔に取り憑かれているのではないかと思い始め、教会の牧師やかつて娘が同じような体験をしたという女性に助けを求めますが・・・というお話。

エレン・バーンスタインが出てきたり、まさかのあの人も出てきて、オリジナルを知ってるおっさんはホラーなのに思わず感動してしまいました。

ちなみに、本作品ではパプテスト派教会の儀式を正確に再現してたらしい。

また、今回は多様性の時代を象徴するかのような設定や展開になってます。

悪魔に憑依されるのが黒人と白人の少女2人になり、

悪魔祓いもいろんな宗教の人が一致団結して悪魔と対決するというすごいことになります。

これがいいか悪いかは別として、まあ時代なんだろうなと思ったのでした。







音楽は、デヴィッド・ウィンゴとアマン・アッバシ。

インダストリアルかつソリッドな音響系スコアです。

不協和音を使った不気味なスコアが中心ですが、家族愛の映画でもあることから、感動的なスコアやメロのあるスコアもあります。

リーガンの母クリス登場の前からチューブラーベルズのフレースが断片的に登場し、だんだん完成形に近づいていくスコアが素晴らしい。

いきなりあのメロディにならないところがにくいです。

中には、ホラーにしては透明感あるヒーリング系スコアもあり、最後のクライマックスでは感動的なスコアも登場します。

エンドタイトルの冒頭には、再びチューブラーベルズがアレンジされて登場。

正統派続編という位置付けがさらに印象付けられる形になります。

サントラは、アナログ盤とダウンロード版が発売されています。